- 翌朝は、04:30に夜間照明から通常の照明に戻りました。まもなく大島入港です。夜間照明の時間はわずか4時間半しかありません。
04:45、すでに「さるびあ丸」は大島の北側にある岡田港に入り回頭を開始しています。9月ですが徐々に夜明けを遅くなり、ギリギリ夜明け前でサーチライトを使って周辺の障害物を照らしながら回頭していきます。都会の港と違いって障害物が光っていませんので、ライトで照らして目視で見る必要があります。
- 04:55に大島入港。大島には多くの人が下船していきます。
今回はこのまま乗船を続けます。寄港便への乗船はゆっくりと入港を見られるのが楽しみです。
伊豆大島の港は、北部の岡田港と西部の元町港がありますが、岡田港が使われることが多く、この日も岡田港です。
- 伊豆大島を出港して約1時間で2つ目の寄港地の利島(としま)です。東京都利島村で一つの島だけでの自治体で東京都で最も小さな市区町村で人口も300人ほどです。青ヶ島村より小さく、千代田区の半分以下の大きさです。
利島は綺麗な円形の島で、港になるような地形がなく、島の北側に2つぼ大きな防波堤を南北に作りその内側を岸壁にしています。
島に向かって北からまっすぐ入っていくので左舷から見ても右舷から見ても島の半分が真正面に見えます。島に近づくと入港を知らせるように汽笛を2回鳴らします。東海汽船では各港入港前に2回、出港時に1回汽笛を鳴らしますので、汽笛が好きな人にとっても楽しめる航路です。
- 一見穏やかそうに見える海も、岸壁や船体で波が反射しますので、岸壁に近づいていくと岸壁と船体で反射した波が重なり合い大きく音を立てて波飛沫をあげます(この日は2.5m程度の穏やかな海)。防波堤に囲まれた本土の航路では見られない現象です。