マルエーフェリー

「琉球エキスプレス」

2017年まで、神戸港〜大阪南港〜奄美大島〜徳之島〜沖永良部島〜与論島〜那覇港に就航
船名「琉球エキスプレス」
総トン数 6,266GT
全長・全幅145.6m×22.0m
航海速力21.0kt
旅客定員240名
積載能力コンテナ92個 トラック94台 乗用車72台
造船所ヤマニシ
就航期間2003年1月〜2017年10月
IMO No.9291523
「琉球エキスプレス」は、「ニューあかつき」の代替船として大阪・神戸〜沖縄航路に2017年まで就航しました。2017年に引退し、この航路はRORO型貨物船になったため阪神から沖縄への旅客航路は廃止されました。就航当時の運航会社は大島運輸で、2005年にマルエーフェリーに社名変更しています。沖縄への長距離航路は、他の長距離フェリーとは異なり、運転手が乗用車を運転して積載するフェリーではなく貨客船と呼ばれる貨物として車を預けて積載する方法になっていました。貨物としては車両よりも離島へ輸送するコンテナの積載量が多くなっています。「琉球エキスプレス」にはクレーンはなくランプウェイからの積載です。
那覇への航海の途中に奄美大島(名瀬港)や徳之島(亀徳港)、沖永良部島(和泊港)、与論島などに寄港しますが、これらの離島では港が非常に狭いため、長距離航路としては小回りが効きやすい小型の船体(6200トン 146m)です(貨物需要の量もあるかとは思います)。1300kmほどある航路を1隻の船で運航しているため5日に1便程度の頻度で出航していました。

客室は、シャワーとトイレがある個室の1等から、雑魚寝の相部屋の2等までがあります。バス・トイレ付きの個室はありません。ベッドルームの相部屋の2等洋室は2段ベッド式です。

パブリックスペースは、簡素化されていて最低限の設備のみになっています。シャワールームと冷凍食品の自販機、ゲームコーナーなどのみになっていて、カジュアルフェリーのようにレストランが無いだけでなく、大浴場や売店もありません。基本的にすべてのものを自前に購入して持ち込む必要があります。国内の長距離航路の船としてはトップクラスの簡素化がされていました。
「琉球エキスプレス」
「琉球エキスプレス」(大阪南港)
「琉球エキスプレス」
「琉球エキスプレス」(大阪南港)
「琉球エキスプレス」
「琉球エキスプレス」(大阪南港)