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宮崎カーフェリー
「フェリーたかちほ」「フェリーろっこう」
船名 | 「フェリーたかちほ」 | 「フェリーろっこう」 |
総トン数 | 14,006GT | |
全長・全幅 | 194m×27.6m | |
航海速力 | 23kt | |
旅客定員 | 576名 | |
積載能力 | トラック163台 乗用車81台 | |
造船所 | 内海造船瀬戸田 | |
建造 | 2022年4月15日就航 | 2022年10月4日就航 |
IMO No. | 9913444 | 9913456 |
客室
客室構成は、バス・トイレ付きのプレミアムツイン・プレミアムトリプルから、窓あり個室(バスなし)のファーストツイン・ファーストフォース、窓なし1名個室のシングル、相部屋のドミトリー・ツーリストまであります。1段ベッドが3つ並んだトリプルは他社の大型の夜行フェリーにはない客室ではないかと思われます。先代の「みやざきエキスプレス」では、ベッドの相部屋は、2段ベッドの2等寝台でしたが、本船では階段式の2段ベッドになり名称もドミトリーに変更されています。1名個室のシングル、相部屋のドミトリー、ツーリストは窓のない内部屋ですので携帯電話の電波は入りません。比較対象になる大阪〜志布志航路を含めた客室クラスの一覧は、鹿児島・宮崎〜関西のページをご覧ください。
船の概要
宮崎カーフェリー「フェリーたかちほ」「フェリーろっこう」は「みやざきエキスプレス」「こうべエキスプレス」(1996年就航)の代替船として2022年に建造され就航しました。船名は進水式(「フェリーたかちほ」2021年10月20日)より前の2020年12月に公募により決定しています。大型の夜行フェリーでは三菱造船で建造されることが多いですが、本船は中型フェリーの建造が多い内海造船での建造になりました。同じ内海造船で建造されたシルバーフェリーと似た構造が見られます。先代の「宮崎エキスプレス」と比べると、総トン数で2000トン、全長で14m長く、ひと回り大きくなっていますが、個室化が進み旅客定員は100名ほど減った574名です。トラックの積載能力も25%ほど増えています。「フェリーたかちほ」と姉妹船「フェリーろっこう」は基本的に同じ作りですが、内装デザインが異なっています。
本船の就航する神戸〜宮崎の航路は、神戸から紀伊水道を南下して高知沖の太平洋を航行する外洋航路ですが、台風など太平洋が荒れた場合には、明石海峡を通って揺れない瀬戸内海を航行し豊後水道から宮崎沖に出るルートを航行するため、大きく揺れることを避けやすい特徴があります。瀬戸内海を航行した場合は少し遠回りになるため到着時間は少し遅くなります。また、宮崎沖が大きく荒れた場合は、宮崎県側の港を日向港(宮崎の北60km)に変更した臨時便で運航する場合があります。