国際航路
日本は周りをすべて海に囲まれ、陸の国境を持っていません。飛行機にない船の国際航路の魅力、それは「国と国の距離が分かる旅」。飛行機では、スイッチのように日本から海外へ世界が切り替わりますが、船旅では、陸の国境のように地表を移動して「国と国の距離」「隣国とつながっている空気」を感じることができます。

日本国内の航路は、瀬戸内海九州・四国(太平洋)航路北海道航路沖縄離島航路で紹介しています。
下関(山口県)〜釜山(韓国)【夜行便】
関釜フェリー(日本/韓国) [Official site]
日本の会社「関釜フェリー」と、韓国の会社「釜関フェリー」によって運航されています。関釜フェリーは、阪九フェリーや新日本海フェリーと同じSHKライングループになります。韓国の釜山と下関を結ぶ航路は戦前からあり、このフェリー航路も大変歴史が長いです。
関釜フェリー
「はまゆう」
1998年建造
釜関フェリー(韓国側)
「SEONG HEE」
2002年建造
乗船記(2017年7月)
博多(福岡)〜釜山(韓国)【昼間便/夜行便】
カメリアライン(日本) [Official site]
ビートル(JR九州高速船)(日本) [Official site]
大型フェリーは、日本の会社カメリアラインによって運航されていて日本発は昼間便、韓国発は夜行便です。この航路は高速船も多数運航されていて、JR九州の関連会社「JR九州高速船」と韓国の「未来高速」が共同運航しています。日本の大都市福岡と、韓国第2の都市釜山を僅か3時間で結び運航便数も多く、これにより福岡からは日帰りで韓国に行くことも可能になりました。高速船は利用者は非常に多く、休日は満席にもなりやすい賑やかな航路です。
対馬(厳原・比田勝)〜釜山(韓国)【昼間便】
ビートル(JR九州高速船)(日本) [Official site]
大亜高速海運(韓国) [Official site]
韓国と日本を最短で結ぶ航路として、長崎県の対馬と韓国釜山を結ぶ航路です。利用客の多くは釜山から日本を気軽に訪れたい韓国人観光客で、離島ということもあり日本からの利用はあまりありません。日本のJR九州高速船(比田勝のみ)と、韓国の大亜高速海運がそれぞれ運航しています。
大阪〜釜山(韓国)【夜行便】
パンスタークルーズ(サンスターライン)(韓国) [Official site]
韓国の船会社での運航。大阪と韓国・釜山を、瀬戸内海・関門海峡を通って結んでいます。航路の半分以上は日本国内の瀬戸内海の航行になりますので、日本の携帯の電波もよく入ります。また、荒天時でも揺れることがありません。フェリーは元は日本の「さんふらわあ くろしお」を改造したもので、韓国航路でもっとも豪華な作りになっています。他の釜山航路と比べると、近年に開設された航路ですが長く運航されていて定番航路として定着してきています。
パンスターフェリー
「PANSTAR DREAM」
1997年建造
舞鶴(京都府)〜浦項(韓国)〜ウラジオストク(ロシア)【夜行便】
DUWON商船(韓国) [Official site]
韓国の船会社による運航で、2019年に廃止されたDBSクルーズフェリーの「Easten Dream」(旧「クイーンコーラル」)を使用して、韓国経由ロシアのウラジオストクまで運航しています。日本での港は舞鶴です。2020年に運航開始しましたが、新型コロナウイルスの影響で、現時点では貨物輸送のみで将来的には旅客輸送も開始する予定です。
境港(鳥取県)〜東海(韓国)〜ウラジオストク(ロシア)【2019年廃止】
DBSクルーズフェリー(韓国) [Official site]
韓国の船会社による運航で、韓国の東海を経由してロシアのウラジオストクまで運航していましたが、2019年11月末より運航休止し、2020年4月までに廃止されたことが確認されました。
神戸・大阪〜上海(中国)【夜行便】
日中国際フェリー(中国) [Official site]
比較的歴史のある航路で、中国の船会社での運航です。2020年からは上海フェリー「蘇州号」も配下に入り、片道2泊3日を2隻のフェリーで運航しています。それぞれの船が隔週で神戸/大阪に交互に入港しています。
日中国際フェリー
「新鑑真(XIN JIAN ZHEN)」
1994年建造
日中国際フェリー
「蘇州号(Su Zhou Hao)」
1993年建造
下関(山口県)〜青島(中国)【2016年から休止】
オリエントフェリーが運航していましたが、2016年から休止されました。
神戸〜天津(中国)【2012年廃止】
2012年に廃止
舞鶴(京都府)〜浦項(韓国)〜ウラジオストク(ロシア)【2021年廃止】
DUWON商船(韓国)
韓国の船会社による運航で、2019年に廃止されたDBSクルーズフェリーの「Easten Dream」(旧「クイーンコーラル」)を使用して、韓国経由ロシアのウラジオストクまで運航予定で、コロナ禍の2020年9月に貨物輸送のみで開始したが、2021年2月に旅客扱いを開始しないまま航路廃止となりました。
境港(鳥取県)〜東海(韓国)〜ウラジオストク(ロシア)【2019年廃止】
DBSクルーズフェリー(韓国) [Official site]
韓国の船会社による運航で、韓国の東海を経由してロシアのウラジオストクまで運航していましたが、2019年11月末より運航休止し、2020年4月までに廃止されたことが確認されました。
稚内(北海道)〜コルサコフ(ロシア)【休止中】
サハリン海洋汽船(ロシア)(日本代理店「北海道サハリン航路」)
ロシアの船会社による運航。2015年までは日本のハートランドフェリーでの季節限定運航をおこなっていましたが終了し、2016年〜2018年はロシアの海運会社で高速船での運航をおこなっていました。2019年は運航が行われませんでした。状況が不安定のため最新の情報をご確認してご利用ください。
日本国内の航路については、瀬戸内海航路北海道航路四国・九州(太平洋)航路沖縄離島航路で紹介しています。