新日本海フェリー「らいらっく」乗船記

苫小牧東→新潟
乗船時期:
  • 新潟港と北海道を結ぶ航路は、「らべんだあ」が運航する新潟〜小樽と、本船「らいらっく」が運航する苫小牧東〜秋田〜新潟〜敦賀航路(通称寄港便)があります。新潟〜敦賀が運航されるのは週に1便だけですので、実質は新潟〜秋田〜苫小牧東での運航になります。
    標準的な速力のフェリーで秋田港に寄港しながら運航するため、航海時間は長く、苫小牧東〜新潟で20時間(北上は18時間15分)もかかります。敦賀まで行くときは2泊3日の航海になります。新潟〜小樽航路よりも本州の陸近くを航行するため、他の新日本海フェリーの航路に比べて携帯電話の電波は入りやすくなっています。
  • 苫小牧東港は、市街地から離れていて車がない場合にはアクセスが不便な場所にあります。フェリーに合わせてJR南千歳駅から連絡バスが運行されています。南千歳駅は、札幌から新千歳空港にいく快速エアポートの停車駅でもあるため運行本数が多く、札幌からのアクセスはいいです。南千歳駅で降りて東側のアルカディア側口を出たところに連絡バスのバス停があります。
  • 道南バス新日本海フェリー停留所と書かれています。フェリーの運航日だけの連絡バスです。
    18:25のバスに乗車しました。バスは出発の10分ほど前にやってきました。この日(土曜日)は5〜10人ほどが乗車していました。連絡バスの運賃は1020円でバスの出発前に支払います。
  • 45分ほど乗車して新日本海フェリーの苫小牧東港フェリーターミナルに到着しました。まわりにはフェリーターミナル以外は何もない真っ暗な場所です。周りには草原や畑などが広がっています。車でアクセスする場合も最寄りコンビニまでは10km(車で約15分)ほどかかりますので、船上で必要なものは早めに購入しておくようにしましょう。
    新日本海フェリーが発着する苫小牧東港は、商船三井フェリーや太平洋フェリー、シルバーフェリーが発着する苫小牧港(西港)とは別の場所で20km以上離れていますので間違えないようにしましょう。
  • ターミナルの入口で新型コロナウイルス対策での検温を行ってから窓口で乗船手続きです。QRコードを印刷していても手続きがあります。「らいらっく」はカードキーではありませんので、部屋の鍵はターミナルでは貰わず、船内でもらうようになっています。
  • ターミナルの2階には小さな売店と小さなレストラン(写真左奥)があります。待合スペースもここにあり、ここから3階にあがると乗船口です。
  • 乗船するとエントランスにある案内所で客室の鍵をもらいます。
  • 「らいらっく」の船内図です。客室のフロアは3F〜5Fの3層になっています。2Fより下は車両甲板です。客室の多くはエントランスより前方にあります。スイートとデラックスが5階、ステートが4階、ツーリストが3階と本船は、クラスでフロアが分かれる構造をしています。
  • 本船のエントランスは3層吹き抜けになっています。最近のフェリーと比べるとエントランスは小さいですが、モニュメントも置かれて華やかになっています。
  • 5階から見たエントランスです。4階と5階の間の吹き抜けはこのように小さくなっています。
  • 本船には客室フロア(3階〜5階)のエレベーターがあります。車両甲板にいくエレベーターも別にあります。
  • 今回利用した客室はデラックスAです。本船はステートBではシャワーやトイレが客室になく、バス・トイレがあるのはデラックスからになります。デラックスAとBの違いはプライベートデッキがあるかないかです。プライベートデッキがある部屋を利用したのは初めてでした。就航から18年が経過し古い感じはするのもの、よく整備されて清潔感がありました。
  • 客室内にバス・トイレがあります。
  • トイレもウォッシュレットになっています。
  • 翌朝に撮影した写真ですが、部屋にはプライベートデッキがあります。船上は風が強いですので、しっかりとした窓になっています。
  • 隣の部屋とは壁で仕切られています。デッキの床は水はけがよく、滑りにくいようになっています。
  • デッキの部分にもライトがあり、客室内のスイッチでオンオフできます。
  • デッキからは前方・後方ともに180度広い範囲を眺めることができます。