鹿児島〜奄美・沖縄のフェリー航路

  • 航路図
  • 沖縄や奄美へ行く九州・四国・本州からのフェリーは、現在すべて鹿児島港からのみになっています。鹿児島から奄美・沖縄のフェリー航路は、途中の寄港していく島のルートが違う3種類があり、どの島に行きたいかによって使い分けができます。生活密着型の離島航路ですので、天気が荒れたときの欠航率は本土の長距離フェリーより高く、航路によっては運航日が限られていますので、事前によく調べて乗船する必要があります。
鹿児島(寄港地)奄美大島(寄港地)沖縄本島会社・就航船
鹿児島
(新港)
毎日18:00
奄美大島
(名瀬)
翌05:00
05:50
徳之島
(亀徳)
09:10
09:40

沖永良部島
(和泊)
11:30
12:00

与論島
13:40
14:10
沖縄本島
(本部)
16:40
17:10

沖縄本島
(那覇)
19:00
 
マルエーフェリー①②
マリックスライン③④
鹿児島
(北埠頭)
指定日17:30
(2,3日に1便)
喜界島
翌04:30
05:00
奄美大島
(名瀬)
07:00
07:30

奄美大島
(古仁屋)
09:40
10:00
徳之島
(平土野)
12:20
奄美海運⑤
鹿児島
(北埠頭)
指定日17:30
(2,3日に1便)
喜界島
翌04:30
05:00
奄美大島
(名瀬)
07:00
07:30

奄美大島
(古仁屋)
09:40
10:00
徳之島
(平土野)
12:20

沖永良部島
(知名)
14:50
奄美海運⑥
鹿児島
(南埠頭)
月・金
23:00
トカラ列島
(5〜12時頃)
奄美大島
(名瀬)
15:20
十島村⑦
沖縄本島(寄港地)奄美大島(寄港地)鹿児島会社・就航船
沖縄本島
(那覇)
毎日07:00

沖縄本島
(本部)
09:00
09:20
与論島
11:50
12:10

沖永良部島
(和泊)
14:10
14:40

徳之島
(亀徳)
16:30
17:00
奄美大島
(名瀬)
20:30
21:20

屋久島(※)
04:40
鹿児島
(新港)
翌日08:30

翌日09:00(※)
マルエーフェリー①②
マリックスライン③④
徳之島
(平土野)
12:50
奄美大島
(古仁屋)
15:10
15:30

奄美大島
(名瀬)
17:50
18:20
喜界島
20:30
21:00
鹿児島
(北埠頭)
翌日08:30
 
奄美海運⑤
沖永良部島
(知名)
15:05
奄美大島
(名瀬)
19:55
20:15
喜界島
22:20
22:50
鹿児島
(北埠頭)
翌日10:20
奄美海運⑥
奄美大島
(名瀬)
02:00
トカラ列島
5〜12時頃
鹿児島
(南埠頭)
18:20
十島村⑦
メインとなるのは、鹿児島から沖縄の那覇までを結ぶ、マルエフェリー①②・マリックスライン④④です。鹿児島から那覇まで主要な港に寄港して、2つの会社がありますが、連携していてどちらかの会社から毎日1便出港しています。3隻で運航可能なだいやを4隻のフェリーを使っていますので、台風などでの運航の乱れもすぐに戻ったり、臨時便運航があることもあります。船のサイズも奄美・沖縄航路の中で最大になっています。南下、北上ともに、鹿児島〜奄美が夜間航海、奄美〜沖縄が昼間の航海になるようにダイヤが設定されています。そのため北上便は始発港を早朝に出発するという全国的にも珍しい長距離航路です。那覇港は、那覇空港の近く(車で10分程度)の港ですが、離島航路で遅れやすことも考えると、那覇到着後に最終便の飛行機に乗り継ぐことや、早朝の那覇空港着で乗り継ぐことはリスクがあります(定刻で那覇港到着すればタクシーで移動し最終の飛行機には乗れると思いますが)。那覇で1泊したほうがいいです。なお、屋久島への寄港は、マルエーフェリー北上便の一部便に限られています。沖縄・奄美方面からの下船のみで、屋久島〜鹿児島の乗船はできません。

奄美海運の⑤⑥は、喜界島に行くためにはよく利用されますが、それ以外の島の場合①〜④のメイン航路で寄港する島で、喜界島寄港で時間がかかったり、船も小さいためあまり利用されない"裏航路"とも呼ばれる航路です。奄美大島や、徳之島、沖永良部島では、メイン航路で寄港しない小さな方の港に寄港する地元密着型の航路です。運航日も毎日ではないのでオフィシャルサイトで確認しましょう。

十島村の村営フェリー⑦は、週2便運航するトカラ列島向けのフェリーです。鹿児島とトカラ列島だけでなく、トカラ列島から奄美大島に行く人もいるため、鹿児島からトカラ列島経由して奄美大島まで運航しています。そのため、鹿児島から奄美大島まで通して乗船することも可能です。トカラ列島を船上から眺めながら移動したい人にはいいですが、鹿児島から奄美大島まで移動したいだけの人は他の航路になるかと思います。

いずれの航路も離島航路のため台風や低気圧で荒れたときなどに運航乱れや臨時便への変更などがおきやすく、直前まで運航情報をこまめに確認するようにしましょう。生活に密着した自然を感じる航路で、船上からの景色は他の航路にない美しさがあり、他の長距離フェリーになれた人にも新鮮さがある魅力的な航路です。
フェリーあけぼの
①マルエーフェリー
フェリーあけぼの
2008年建造
8,083トン
フェリー波之上
②マルエーフェリー
フェリー波之上
2012年建造
8,072トン
クイーンコーラルクロス
③マリックスライン
「クイーンコーラルクロス」
2021年建造
8,000トン
クイーンコーラルプラス
④マリックスライン
「クイーンコーラルプラス」
2008年建造
5,910トン
フェリーあまみ
⑤奄美海運
フェリーあまみ
2005年建造
2,942トン
フェリーきかい
⑥奄美海運
フェリーきかい
2015年建造
2,500トン
フェリーとしま2
⑦十島村
「フェリーとしま2」
2018年建造
1,953トン
就航しているフェリーは、離島航路のため(島の港は狭く)1万トン未満の中型のフェリーです。天気が荒れたときには、船の大きさが揺れの大きさに影響しやすく、大きさも比較検討材料にしてください。①〜④はメイン航路で6,000〜8,000トンの大きなフェリーになっています。⑤〜⑦は2000〜3000トンの小型のフェリーです。
  • 客室比較表
  • 離島航路のため客室の種類は少なめですが、メイン航路の①〜④ではバス・トイレ付きの特等から、ドミトリータイプの2等寝台、雑魚寝の相部屋の2等まで揃っています。⑤〜⑦ではバス・トイレ付きの客室はありませんが、シャワーがある1等の個室があります。
    ⑥「フェリーきかい」の2等寝台Sは、個室のように見えますが、外から閉める鍵は無いようですのでご注意ください(そのため相部屋に分類しています)。②「フェリー波之上」の2等寝台Aは鍵のある1名個室です。
  • 設備概要比較表
  • 船内設備は、レストランや売店など長距離フェリーにある最低限の設備は一通りありますが、大浴場は中型で揺れやすいためか④以外にはありません。その代わりシャワールームがあります。レストランや売店の営業時間は限られていますので、島間だけの乗船の場合にはご注意ください。③には前方を見ることができるビューシートがあります。新しい船ほど設備は充実する傾向があります。
鹿児島港のフェリーターミナルは、①〜④は鹿児島新港、⑤⑥は鹿児島本港北埠頭、⑦は鹿児島本港南埠頭と違いますので、場所を間違えないようにしましょう。各島での港も複数の場所あったり、その日の天気で臨時に変更される場合もあります。どの港なのかよく確認するようにしましょう。
詳しくは、それぞれのフェリーターミナルのページをご覧ください。