東海汽船「さるびあ丸」乗船記

東京→神津島(多幸湾)
乗船時期:
  • さるびあ丸
  • 「橘丸」が出港したあとの22:40頃から「さるびあ丸」への乗船開始になります。出港20分前の乗船開始です。
    乗船した場所が船内の中心になる場所で上下に移動する階段や4階には案内所があります。大型の夜行フェリーと比べると規模は小さい(全幅も17mで大型フェリーの25〜27mの6割ほど)ため吹き抜けのような場所はありませんが、階段は2方向から利用できるようになっていて船内の移動はやりやすくなっています。
  • 船内図
  • 船内は2階から7階の6層ですが、7階はデッキのみ、6階はレストランとデッキで客室があるのは5階より下の4層です。船首の甲板より高い場所にあるのは5階のみで、最下部の2階は喫水線付近になります。大型フェリーとは違い車両甲板がないためで、多くの客室が大型フェリーの車両甲板付近の場所になります。そのため、4階の個室を除くと窓はほとんどなく、あっても小さな丸窓になっています。
  • 特2等
  • 今回利用した客室は、2段ベッドの相部屋(ドミトリータイプ)の特2等です。一般的な新しい夜行フェリーの2等寝台クラスと同様に階段を使用して上のベッドに行くことができるタイプです。仕切りはロールカーテンではなく、昔ながらのカーテンが採用されています。
  • 特2等
  • 特2等には、4階と3階があり、ネット予約では分かれています。何が違うの?と予約の時に迷うかと思います。今回、往路は3階、復路は4階を利用しました。
    3階の方が規模が大きく、より大部屋のようになっています。4人1ブロックの部分が図の①〜⑥の6ブロック(24人)で1区画のようになっていてドアはなく、6区画全体で特2等の1部屋のようになっています。枝分かれする大きな部屋のような構造です。海面に近いため窓はなく携帯電話の電波は入りません。
    4階はベッド周辺など4人1ブロックの作りまでは同じです。違いは、4人1ブロックの部分が図のA〜Dのように4ブロック(16人)で1区画になっていて、1区画単位でドアがあって1区画1部屋になっていることです。そのため、3階よりは1部屋が小さく感じます。また、多くの区画で丸窓があり窓際では携帯電話の電波が入りやすいです。部屋によっては8人部屋などもあります。昼間の北上便では利用者も少ないので、1部屋に1人で個室になることもあります。
  • 3階の特2等
  • こちらは3階の特2等の1区画(4人1ブロック×6)です。3階は1区画の入口は写真のようにドアはなく他の区画とセットで1部屋のようになっていまうs。
  • 4階の特2等
  • 復路で乗船した4階の特2等です。1区画(4人1ブロック×4)がそのまま1部屋になっていて開けたままですがドアがあります。3階よりも少人数で部屋のようになっています。
  • 特2等
  • 1人の占有エリアはこのベッドです。大きな荷物を置く場所がありません(ベッド内に持ち込むと狭いと思います。大きな荷物は、区画の外の荷物置き場に置くことになると思いますが、少し離れていて目を離すことになりますので盗難等のリスクはあります。小さなものであればベッド横に鍵付きのロッカーがあります(次の写真)。
    ベッドには枕と毛布があります。枕カバーがありますが、多くの夜行フェリーと違い、セルフでカバーをする方式で、シーツもありません。
  • 特2等ロッカー
  • ベッドの中です。コンセント付きのライトと鍵付きのロッカーがあります。鍵付きのロッカーはA4サイズが入るぐらいの大きさで、使用するには100円玉(返却される)が必要です。
    ライトがあるコンセントが注意が必要で、ライトの部分が出っ張っているため、コンセントの形状によってはうまくさせません。コンセントの金属部分から上下に13mm以上出ているアダプターだと、ライトに当たって奥まで刺せないと思いますので、コンセントの上下のどちらかが13mm未満のものを持ち込むか、電源タップを用意しましょう。
  • 特2等
  • ベッドの下には靴を入れることができすスペースがあります。
  • 特2等
  • 相部屋ですので個別のエアコンはありません。4人1ブロックの天井にエアコンの吹き出し口があり、その風量だけは調整ができます。ベッドはカーテンを閉めると空気が篭りやすくなりますので、寝ているうちにベッドの気温は上がりやすいです。
  • 東京港
  • 「さるびあ丸」は定刻の23:00に東京港・竹芝を出港しました。夜遅い出港ですが、翌朝の大島到着は早朝であまり寝る時間がありません。乗船するとすぐに寝た方がいいです。それでも相部屋が夜間照明になるのは23:55で1時間ほどあります。特2等であればベッドを暗くすれば寝られると思いますが、2等の場合は明るくと寝づらいと思います。
    レストランも23:00〜24:00の間営業をしています。本船には大浴場はなく、シャワーを浴びて寝たい人もいると思いますが、シャワーブースは3つしかないため、乗船直後の時間帯はすべて使用中になって寝るのが遅くなります。特に大島までの乗船の場合は、忙しい船内になりますので、あらかじめシャワーを浴びておく方がよさそうです。
    深夜は最上部の6階のデッキを除いて、外部デッキも閉鎖になります。