フェリーさんふらわあ「さんふらわあさつま」乗船記

志布志港(鹿児島県)〜大阪南港
乗船時期:
  • 大阪から高知県沖の太平洋を通って、鹿児島県の志布志港までを結んでいるフェリーさんふらわあの志布志航路「さんふらわあさつま」に乗船しました。
    通常は都井岬沖から室戸岬を直線で結ぶ航路を航行するため、西日本の太平洋航路の中で最も沖まで出る航路になります。台風などで荒天の場合は、第二基準航路として豊後水道から瀬戸内海に入って大阪南港に向かう航路で運航されるため、長時間大時化の中を航行することは少ない航路です。
  • 九州側の港は、鹿児島県の志布志港で志布志市は人口3万人程度の小さな街です。県庁所在地の鹿児島市からの公共交通機関のアクセスはあまりなく、連絡バス「さんふらわあライナー」が鹿児島市内から船の時間に合わせて1日1便運行されています。事前予約制のバスですので予約は忘れないようにしましょう。ネット予約だとチェックボックスがあり、事後だと電話予約ができます。高速道路を走る連絡バスで鹿児島市内から約2時間の距離と少し遠いのが難点です。
    今回は、「さんふらわあライナー」の始発になる南埠頭のバス停から乗車しました。種子島・屋久島への高速船が出ているターミナルビルで乗り換えも容易になっています。
  • 南埠頭のターミナルビルには待合スペースがありますので、バスを待つときにも利用できます。ただ、バス停に背を向けて座ることになるので乗り遅れにご注意ください。バスは、出発時刻数分前に来ますので、早く着いたらここで待つことになります。南埠頭から乗車する人は少ないようで、この日はほとんどの人が鹿児島中央駅前からの乗車でした。バスは2列+2列の4列シートのバスで車内にトイレはありません。2時間あるので事前にトイレに行くようにしましょう。南埠頭のターミナルにはトイレがあります。
  • バスに揺られて約2時間で16:30過ぎに志布志港に到着です。土曜日のこの日の出港は18:30で約2時間ありますが、ターミナルの中ですぐにチケットを購入できます。
  • バスからも本日乗船する「さんふらわあさつま」が見えています。
    ※この写真は下車後にターミナルから10分弱歩いた場所から撮ったものです。
  • 港では、船の船首と船尾のランプウェイからトラックなどの積み込み作業が行われています。
  • こちらが志布志港のターミナルビルです。シンプルな作りで、チケットカウンターと待合室以外には売店が2つと、トイレがあるぐらいです。特徴としてはオリックスレンタカーが中にあり、港からレンタルすることや返却が可能です。
  • 事前にネット予約しQRコードを持っていると、自動発券機が使えます。有人のカウンターには列ができていますので、自動発券機を使ったが便利です。
  • ターミナル内にはベンチが並んでいますが徐々に混雑して少し不足気味です。土曜日の便では、連絡バスが乗船開始の1時間前に着いてしまうのでターミナル周辺で待つことになります。
  • ターミナル裏側から乗船口へ屋根がつながっています。乗船開始までは横断歩道の手前までで待ちます。

    志布志港についての詳細
  • 出港1時間前の17:30になると乗船開始になりました。岸壁にあるタラップから乗船します。
  • 乗船口は岸壁とほとんど変わらない低い位置で、階段もありません。乗船した場所からは、エスカレートを2回乗り継いで、6階の客室フロアに行きます。
  • 「さんふらわあさつま」の船内図です。客室フロアは6階〜8階の3層になっています。一番下の6階にレセプション、ショップ、レストランなどの主要なパブリックスペースがあります。相部屋になる客室の多くはこのフロアにあります。7階には、展望浴室と客室、8回は専用デッキなどがある最上級のスイートの客室があります。
  • パブリックスペースには多くの大型ディスプレイがあります。真ん中の縦型のサイネージは、個室のカードキーをかざすと自分の客室までの道順を表示したりすることができます。
  • 6階のアトリウムからレストランにかけてのスペースが広いロビーのようなブロムナードと呼ばれるスペースになりました。大型の丸い窓は、フェリーでは珍しい作りになっています。
  • 船内にはアトリウム周辺に多くの座る場所があります。ただテーブルは少なく、多くは座るだけの場所になっています。
  • 最上階8階にも海を眺める方向にソファがあります。窓は大きく、窓枠に厚みがない船の中とは思えないような作りになっています。本船は窓が大きさが特徴的です。
  • 今回利用した客室はスーペリア1〜2名部屋。1〜2名の個室として使用できる内部屋(窓なし)の客室です。1名利用のときは左はベッド、右はソファになっていますが、2名利用のときは、右側もベッドにセッティングされます。ベッドの間には冷蔵庫もあります。もちろんエアコンもあり個別調整できます。2018年建造と新しく客室内のコンセントはとても多いです。
  • 部屋の入口には簡単な化粧台があります。ここの左右両側にもコンセントがあり、ドライヤーもあります。
  • スーペリアには、シャワーとトイレ、洗面台もあります。志布志航路のフェリーは先代も1等クラスにシャワーがありました。瀬戸内海航路より少し航海時間が長いためかこのあたりは充実しています。バスタオルとフェイスタオルもあります。
  • ベッド横のライトにもコンセントがあり携帯を置けるようにもなっています。