北海道〜大洗のフェリー航路

  • 航路図
  • 北海道〜大洗(茨城県)の航路は、東京から北海道に行くのに最も便利な航路で、茨城県の大洗港から北海道の苫小牧港の太平洋沿岸を『さんふらわあ』マークの入った2タイプの船で結んでいます。東京〜札幌のアクセスとして、港から両都市への高速バスがセットになったチケットも販売されています。20年以上前の1999年までは東京港から北海道へのフェリーもありましたが、現在は茨城県の大洗から出港しています。太平洋沿岸を航行しますので、冬の季節風でも太平洋側に低気圧がなければ揺れにくい航路です。
大洗(茨城県)苫小牧(北海道)会社・就航船
[夕方便] 19:45翌日13:30商船三井さんふらわあ ①
[深夜便] 01:45当日19:45商船三井さんふらわあ ②
苫小牧(北海道)大洗(茨城県)会社・就航船
[夕方便] 18:45翌日14:00商船三井さんふらわあ ①
[深夜便] 01:30当日19:30商船三井さんふらわあ ②
1日2便(夕方便と深夜便)が運航されていて、2つの便はタイプが大きく異なっています。いずれも約18時間ほどの航海で翌日には到着します。深夜便の出港は日付をまたいだ深夜(25時台)ですので、「当日」到着の表現ですが、実質は翌日の到着です。夕方便は旅客も多く、旅客設備が豊富な通常タイプのフェリーになっています。特に理由がなければこちらの利用が便利です。一方、深夜便はトラック物流中心のカジュアルフェリーと呼ばれる最小限の旅客設備の便です。詳しくは後述しますが、レストランがないなど設備で注意が必要です。出港が深夜ですので、東京を夜になって出発しても乗船に間に合うメリットはあります。
基本的に毎日出港ですが、週末(日曜の夜の出港便)や連休の深夜便などに休航日がよくあるため、事前に運航日を確認して予約をおすすめします。
さんふらわあふらの
①商船三井さんふらわあ
「さんふらわあ ふらの」
「さんふらわあ さっぽろ」

2017年建造
さんふらわあ かむい
③商船三井さんふらわあ
「さんふらわあ かむい」
2025年就航予定
就航しているフェリーは、いずれも1万1000〜1万4000トンの大型フェリーで揺れにくくなっています。夕方便の①「さんふらわあ ふらの」は2017年就航で比較的新しく船内もきれいです。この航路のフェリーで注意が必要なのは深夜便の②「さんふらわあ しれとこ」は旅客よりトラック輸送重視タイプで、旅客設備は最小限になっていてレストランもありません(自動販売機のみ)。
  • 客室比較表
  • いずれのフェリーにも個室と相部屋の両方がありますが、①「さんふらわあ ふらの」は通常タイプのフェリーで専用バルコニーがある特別室クラスのスイート、プレミアムから、雑魚寝の筒ーリストまで数多くのタイプの客室があります。客室内にペットを連れてくる事ができる部屋や、バリアフリーの客室もあります。一方で、②「さんふらわあ しれとこ」はトラック輸送重視のタイプのため、デラックスルームとカジュアルルームの2種類しかありません。また客室数も限られています。
  • 設備概要比較表
  • 船内設備は、通常タイプの①「さんふらわあ ふらの」とトラック輸送重視の②「さんふらわあ しれとこ」で違いがあります。
    ①「さんふらわあ ふらの」にはレストランや大浴場、売店、コインランドリー、ドックランなど多くの設備があります。②「さんふらわあ しれとこ」はトラック輸送重視タイプでレストランがなく、冷凍食品の自動販売機のみですので注意が必要です。②「さんふらわあ しれとこ」もトラック輸送重視タイプのフェリーの中では設備はあるほうで、ペットルームや売店もあります。
同じ航路を航行する2つのタイプのフェリーで、フェリーターミナルは同じ場所です。関東(茨城県)側のターミナルは、大洗フェリーターミナルです。茨城県水戸市から車で約30分の位置にあります。東京都心からも、常磐道経由で1時間半〜2時間とアスセスしやすい場所にあります。公共交通機関でのアクセスでは、JR東京駅、水戸駅からフェリーターミナルまでの直通バスがあります(※新型コロナウイルスの影響で東京駅からの直通バスは2021年2月現在運休中)。また鹿島臨海鉄道の大洗駅から徒歩20〜30分の距離です。
北海道側のターミナルは、苫小牧西港フェリーターミナルです。太平洋フェリーやシルバーフェリーと同じフェリーターミナルです。新日本海フェリーの苫小牧東港とは違う場所ですのでご注意ください。最寄りICは苫小牧中央ICで、札幌市内からも車で約1時間の距離と近いです。公共交通機関では、札幌駅や苫小牧駅からの高速バスが数多くあります。
詳しくは、それぞれのフェリーターミナルのページをご覧ください。