- 沖縄に残っている唯一の長距離航路、鹿児島〜奄美群島〜沖縄本島に、沖縄本島内での移動ですが、「フェリー波之上」に乗船しました。本航路はマルエーフェリーとマリックスラインの合計4隻の貨客船が毎日1便運航しています。2社がそれぞれ隔日で便を出しています。航海時間は24時間で、3隻あれば運航できるダイヤですが、2社で運航していて4隻になっていることで、離島航路に多い荒天でダイヤが乱れたときでも早期に通常に戻ることができています。
- 今回乗船したのは、沖縄本島南部の那覇港から、沖縄本島北部の本部までの約2時間です。本部まではバスもありますが、時間的にはあまり変わらず、値段はバスよりも安くなっています。那覇港からの出港は早朝の7時。まだ暗い6時半ぐらいまでにはターミナルに行きます。
- ターミナルは窓口と椅子ぐらいしか無い小さなものですが、早朝でも多くの人がいます。窓口は他のフェリー航路では経験したことがない、販売窓口と支払い窓口が異なっている構造で、2つある販売窓口②③に並んで乗船名簿に記入したものを渡した後、支払い窓口⑤に移動して名前を呼ばれたらお金を支払ってチケットを貰う仕組み。運転免許証やパスポートの更新手続きを思わせるような役所のような方法です。
・那覇ふ頭船客待合所(フェリーターミナル)の詳細
- 「フェリー波之上」の客室のあるフロアの船内図です。4Fと5Fが客室のあるフロアで、6Fはデッキのみ。大半を占めている黄色が2等雑魚寝の客室で、長距離フェリーでは個室化が進んでいますが、この航路ではまだ2等が主力になっています。2等客室は下船エリアによって場所が異なっていて、鹿児島までフルで乗る場合は5Fの客室になっていました。
- 本船には休憩スペースも多く、混んでいなければ不足はしないと思います。
後編に続く