フェリーびざん
オーシャン東九フェリー(オーシャントランス)

「フェリーびざん」「フェリーしまんと」
「フェリーどうご」「フェリーりつりん」

船名「フェリーびざん」「フェリーしまんと」「フェリーどうご」「フェリーりつりん」
総トン数 12,636GT
全長・全幅191.0m×27.0m
航海速力22.4kt
旅客定員252名
積載能力トラック188台 乗用車80台
造船所佐伯重工業
建造2015年12月2016年5月2016年7月2016年9月

船の概要

「フェリーびざん」「フェリーしまんと」「フェリーどうご」「フェリーりつりん」は「おーしゃんいーすと」姉妹「おーしゃんさうす」姉妹の4隻の代替船として、2016年1月〜9月に就航しました。4隻で東京〜徳島〜北九州を1日1便運航しています。この航路は長いため、東京〜徳島で1晩、徳島〜北九州で1晩かかり、東京から北九州までは2泊3日(1日目の夜出港し、3日目の早朝入港)かかります。
オーシャン東九フェリーでは、本船の就航まで様々な等級があるスタンダードフェリーと呼ばれる「おーしゃんいーすと」「おーしゃんうえすと」、2等寝台のみでレストランも無くした「おーしゃんのーす」「おーしゃんさうす」を隔日で運航してきました。「フェリーびざん」は"シンプルフェリー"と位置づけていて、これらの中間のような設備になっています。
船体は旧就航船と比較して全長が25m、幅も2m大きくなりました。それに伴って徳島港のターミナルは新ターミナルに移転、東京港もターミナルは同じですが改修工事を行った隣のバースに移転、新門司港もバースを改造し船首付けから船尾付けに変えています。本船は船首にランプウェイがなく、すべて船尾と右舷側から車両の上下船をやっています。
建造した造船所が、近年の大型フェリー建造では珍しい佐伯重工業(大分県)とあってか、独特のデザインになっています。車両搭載量に比べて旅客定員が少ないため、車両甲板部分と旅客デッキの比率も他と違いRORO船のような状態になっています。
フェリーどうご
「フェリーどうご」(東京港)
フェリーしまんと
「フェリーしまんと」(東京港)
フェリーびざん
「フェリーびざん」(東京港)
フェリーりつりん
「フェリーりつりん」(東京港)
フェリーしまんと
「フェリーしまんと」(東京港)

客室

客室はすべて1フロアになっています。客室構成は、2〜4名個室と、2等洋室(相部屋)の2種類を用意し、個室は通常28室のほか、ペットも過ごせる2室、バリアフリー対応の特別区画に6室が用意されるなど、数も多くなっています。相部屋の2等洋室も梯子の2段ベッド式から、最近多い階段型の2段ベッドになりました。

船内設備

パブリックスペースは、シンプルフェリーとしているため、従来のカジュアルフェリーのように最小限になっています。レストランはなく、冷凍食品の自販機とそれらの食事をできるスペースのみになっていることに注意が必要です。その他の標準的な設備はあり、売店、オーシャンビューの大浴場、前が見えるフォワードロビー、リラクゼーションスペース(ソファのエリア)があります。本船のデッキでは柵が転落防止のためか背よりも高く2mほどあります。そのため、デッキから外の撮影は柵の隙間からになります。デッキから景色を眺めるのには少し残念です。