マルエーフェリー

「クルーズフェリー飛龍21」

過去に、名古屋〜大阪〜沖縄〜台湾航路(有村産業)
東京〜志布志(鹿児島県)〜名瀬(奄美)〜那覇(沖縄県)(マルエーフェリー)に就航していた。
船名「クルーズフェリー飛龍21」
総トン数 9,225GT
全長・全幅167.0m×22.0m
航海速力22.5kt
旅客定員92名
積載能力-
造船所三菱重工業下関
建造1996年3月
IMO No.9135250
「クルーズフェリー飛龍21」は有村産業の貨客船として、1996年に名古屋〜大阪〜沖縄〜台湾の航路に就航しました。大阪・名古屋からの沖縄航路(沖縄本島だけでなく石垣島などへも寄港)の船というだけでなく、そのまま台湾まで行く国際航路という珍しい運航形態でした。船内が豪華なことでも知られていました。運航していた有村産業が1999年に会社更生法の適用を受け、その後も運航は継続していましたが、2008年に運航も無期限停止となり、本船は運航されず係船される状態になってしまいました。

そんな中、マルエーフェリーは東京〜志布志〜名瀬〜那覇航路を「フェリーありあけ」を使って運航していましたが、2009年11月に「フェリーありあけ」の横転事故があり「フェリーありあけ」は全損で廃船となってしまいました。1隻で運航していた東京〜志布志〜名瀬〜那覇航路は休止となりましたが、運航再開のために目をつけられたのが、使用されない状態だった「クルーズフェリー飛龍21」で、本船を購入し2010年3月から東京〜志布志〜名瀬〜那覇航路が再開されました。

それから4年あまり東京〜志布志〜名瀬〜那覇航路に就航していましたが、この航路の旅客減少に伴い、旅客扱いの中止が決まり、2014年12月に運航を終了し引退しました。その後、この航路には貨物船の「琉球エキスプレス2」が就航しています。引退した「クルーズフェリー飛龍21」は、中国の大連に回航され、2015年2月現在、大連の造船所に係船されたままになっています。改造が行われているのか、係船しているだけなのかはわかりません。

最後に就航していた東京〜志布志〜名瀬〜那覇航路は、引退当時日本最長の航路でしたが、旅客は非常に少なく、旅客重視に設計された本船を使用しているため、2等でも贅沢に2段ベッドの4名部屋などが割り当てられていていたようです。
パブリックスペースには、レストランや売店など揃っていて、有村産業時代にあったバーは、読書スペースになっていたようです。
クルーズフェリー飛龍21
「クルーズフェリー飛龍21」(東京港)
クルーズフェリー飛龍21
「クルーズフェリー飛龍21」
クルーズフェリー飛龍21
「クルーズフェリー飛龍21」(東京港)
クルーズフェリー飛龍21
「クルーズフェリー飛龍21」(東京港)
クルーズフェリー飛龍21
「クルーズフェリー飛龍21」(東京港)