- 東京〜伊豆大島〜利島〜新島〜式根島〜神津島航路に就航する東海汽船「さるびあ丸」に伊豆大島から東京まで乗船しました。伊豆諸島の中で一番本州側にある伊豆大島は伊豆諸島の中で最大の島で、乗客も多くなっています。大型客船「さるびあ丸」(大型と呼んでいるが、一般的な大型船(総トン数1万トンor全長160m)よりは小さい)は、東京発が夜行、東京行が昼間便で1日1往復運航されています。この航路は季節(例年6月など)によっては平日は運休(高速ジェット船は運航)となるので注意も必要です。
大島〜東京の所要時間は方向によって異なっています。夜行の東京発は睡眠時間を確保するため、6〜8時間、東京行は4時間20分〜5時間15分になっています。
- 伊豆大島には、繁華街に近い西部の元町港と、北部の岡田港があります。その日どちらの港を使用するかは、当日にならないと決まりません。この2つの港は車で13分ほど離れていますが、どちらの港になってもいいように使用する港に合わせてバスやレンタカーなど島の生活は動いています。夜行便の場合は、乗船する時点ではどの港を使うか決まっていません。伊豆大島の場合は、海が穏やかな場合を除いて岡田港を使うことの方が多い印象があります。
岡田港のフェリーターミナルは新しく、1階にチケットカウンターがあります。頑丈そうな作りの3階+屋上で、2011年の東日本大震災の後に作られたこのターミナルは津波避難を意識して作られているのがよくわかります。
岡田港のフェリーターミナルの詳細
- 岸壁の前で、大きく反時計回りに回頭をして、向きを港の外に向けて行きます。船は出船で着岸するため狭い港の中で大きく向きを変えます。都会の港と違って立入制限されている場所が少ないので、迫力のある光景を見ることができます(着岸するバース付近には近寄らないようにしましょう。離れた堤防の上か着岸しない灯台側の岸壁から見ることができます)
- まずは下船する人がタラップを降りてきます。ここで下船する人は他の島から移動してきた人ですが、人数は少ないもののいます。伊豆大島始発のジェット船もありますので、ここからジェット船に乗り継いで東京に向かう人もいます。「橘丸」の八丈島航路も多客期に伊豆大島に寄港することがあり、ジェット船への乗り継ぎもできます。下船が終われば、乗船することができます。
- 「さるびあ丸」の船内図です。島から乗船したとき(地上のタラップ)は、案内所がある3階が入り口です。濃い赤が2等、薄い赤が特2等、薄い青が1等、水色が特1等、紺色が特等です。基本的に上等級は5階にあります。乗船したデッキの下は2階のみですので、昔の船のように海面下じゃないかと思うような下部には客室はありません。