新日本海フェリー「らいらっく」乗船記

苫小牧東→新潟
乗船時期:
  • 19:30の定刻に苫小牧東港を離岸出港しました。離岸するときに、汽笛を鳴らしました。新日本海フェリーでは出港するときに汽笛を鳴らすようです。
  • 苫小牧東港の周辺にはほとんど灯りがなく、対岸の北海道電力苫東厚真発電所ぐらいが見えています。バース前で時計回りに回頭をして港の外に向きを変えていきます。苫小牧東港の内陸部には石油備蓄基地もあり、何もないように見える港内にVLCCも入れるドルフィンがあります。
  • 出港してしばらくすると、敦賀〜苫小牧東航路の「すいせん」(苫小牧20:30到着)が見えてきました。敦賀から直行で来る高速フェリーです。「らいらっく」の寄港便は34時間かかりますが、直行便は21時間で到着します。「すいせん」とは右舷対右舷ですれ違いました。
    さらに、この奥には自衛隊がチャーターする旧新日本海フェリーの「はくおう」が停泊していましたが目視では確認できませんでした。「はくおう」は苫小牧では新日本海フェリーのバースを使用しています。
    この日は風が強く、出港直後から少し揺れを感じます。
  • 出港してから夕食を船内のレストラン「タヒチ」で食べました。
  • レストランのメニューです。
  • レストランはカフェテリア形式で、トレイに食べたいものを載せていき、最後に支払いをする仕組みです。お皿にはすべてラップがかけられていて、感染症対策がとられています。商品によっては、注文してから料理して出来たてが届けられます。
  • 翌日の朝食のときにとった写真ですが、レストランはこんな雰囲気で、他の船と比べると少し狭めに感じましたが、そんなに混んでなく好きな席で食べることができました。
  • レストラン以外にも予約制のグリル「スーニオン」もあります。こちらは事前の予約が必要なちょっと高級な食事スペースになっています。
  • その他にもカフェがあり軽食が食べられます。本船の場合は作りが少し古いのもあり、カフェと言うよりフードコートや軽食コーナーといった雰囲気です。
  • スポンサーになっているのか、ネスカフェの文字が多くありました。
  • カフェの前にはショップがあります。お土産品を中心に、飲料やお菓子、オリジナルグッズが販売されています。
  • お菓子類の品揃えはこんな感じです。
  • ショップの営業時間は断続的でそんなに長くありませんが、飲料などは自動販売機で24時間販売されています。飲料以外にも、カップラーメンやアイスクリーム、お酒(夜間休止)、タバコの自動販売機がありました。船内にタバコの自動販売機があるのは珍しいように思います。
  • 客室で一番下になる3階の後ろ半分には外周をまわるようにデッキがあり、上の4階には構造物があるため、独特の雰囲気の空間になっています。この日は風が強く出港後にこれらのデッキは閉鎖されました。
  • レストランのある4階の後部にはバーベキューもできるスペースと後部デッキがあります。強風のときもこのエリアは最後まで開放されていました。
  • (波の画像挿入)
    この日は日本海にある低気圧の影響で、太平洋側では波が高くなりました。苫小牧出港後に揺れ始め、津軽海峡の手前では東からの波が4mほどになり、立っていてもフラフラするぐらいでした。写真はまだ大きく荒れる前頃ですが、波しぶきが上がると強風で舞い上がって、船体より高い場所まで波しぶきが上がっていました。
    津軽海峡に入るために向きを変えると、船体の真後ろからの波になって、波長の長い大きな波で、200mの船体がサーフィーンをするかのように、ゆっくりとした揺れになり、揺れ自体は減りました。揺れたのは2時間ほどでしたが、この波の影響で、速力を落としていたようで、AISでは15kt程度まで下がっていました。
  • 熟睡して起きると、秋田港への入港前です。
    6:40、秋田港への手前で苫小牧行の「ゆうかり」とすれ違います。すれ違うときに互いに汽笛を鳴らしました。
  • 昨夜降っていた雨もあがり、心地いい穏やかな天気になっています。
  • 7:00、秋田港の港内に入港していきます。
  • ちょうどコンテナ船「HEUNG-A SARAH」がタグボート「海王丸」の助けを借りて着岸作業中でした。秋田港では港内管制はありませんが、朝の出入港は多い印象をうけました。
  • フェリーターミナルのバース前で反時計回りに回頭し、7:35定刻で秋田港に到着です。新潟港までの乗客は寄港中の途中下船はできません。
  • 秋田港の特徴は目の前に鉄道の貨物ターミナルがあり、車両甲板につながっているかのような向きになっています。
  • すぐとなりに秋田市ポートタワー「セリオン」があります。
  • 後部デッキはレストランからよく見える場所にあります。
  • 陸上からの荷物の搬入に使うと思われるクレーンがデッキにはあります。新日本海フェリーは必ず右舷付けですので、右舷側のみにあります。
  • 3階のデッキには、機関室からの脱出口がありました。このような出口が、客室フロアのデッキにあるのは珍しく思います。
  • 4階左舷側の通路は展望スペースになっています。