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LCCなども登場して沖縄への移動は飛行機が圧倒的に多く、なかなか船で行こうという人は少ないかと思います。それでも船で行かないと味わえない旅の楽しさや、意外と便利な利用方法もあります。
1.沖縄へのフェリー航路
2.沖縄航路の特徴
3.沖縄航路ならではの楽しみ
4.意外と便利な那覇〜本部の移動
5.過去にあった沖縄航路
沖縄へのフェリー航路
沖縄への航路は、かつては東京や名古屋、大阪、福岡などからもありましたが、現在は鹿児島からの航路のみになってしまいました。また沖縄本島までは船で行くことができますが、宮古島や八重山諸島(石垣島や西表島)まで行く航路は現在ありません。
鹿児島から沖縄本島の那覇までの航路は、マルエーフェリー「フェリー波之上」「フェリーあけぼの」とマリックスライン「クイーンコーラルプラス」「クイーンコーラル8」の合計4隻のフェリーが就航しています。2社が交互に毎日1便出航していて、鹿児島を夕方、那覇を早朝に出航し途中にある奄美大島や、徳之島、与論島に寄港しながら約24時間で最終目的地に到着します。
フェリーは長距離フェリーと比べると小さいが、離島航路としては大型の5,000〜8,000GTクラスのフェリーです。夜行フェリーなので、バス・トイレ付きのツインの客室から、雑魚寝の相部屋の2等客室までありますが、一般的な長距離フェリーよりは個室の数は少なくなっています。
沖縄航路の特徴
北海道や九州などへの長距離フェリーと、島に寄港していく沖縄航路のフェリーでは少し違いがあります。個室や相部屋の客室、レストランや売店があるのは同じですが、大浴場は「クイーンコーラルプラス」のみで、残り3隻はシャワールームのみです。この航路は鹿児島〜那覇をすべて乗る人よりも途中に寄港する各島に行く人が多くなっています。鹿児島〜奄美大島は夜間航海ですが、那覇〜奄美大島は日中の航海になるのも設備が簡易になっている理由かもしれません。
北海道や九州などへの長距離フェリーでの貨物はトラックや乗用車です。沖縄航路では、トラックや乗用車も積めますが、メインの貨物はコンテナになります。コンテナは自分で動けないので、港にフェリーが到着すると、港で待機していたフォークリフトが忙しく動いてコンテナを積み下ろしします。船尾のランプウェイからだけでなく、船首のクレーンでもコンテナを積み降ろします。特におもしろいのは、コンテナのなかには、牛を運ぶための特殊な家畜用のコンテナもよくみかけます。写真の手前にある上半分が空洞になったコンテナには牛が乗っています。
沖縄航路で寄港する島の港には人道橋やタラップがありません(2020年現在、鹿児島と奄美大島のみ人道橋)。そのため、上下船は船に設置されたタラップを使います。船の下半分は車両甲板で旅客フロアは上半分にありますので、外に突き出した階段が長くあります。最近のフェリーでは、船内にもエスカレーターやエレベーターがありますので、階段を必ずしも全部登らなくてもいいようになっています。
沖縄航路は寄港する島への貴重な移動・物資輸送手段です。島の港には防波堤がなくタグボートもいないため、悪天候になると入港が厳しくなります。それでも簡単には欠航にすることができないので、そういうときに「条件付き」での運航になる場合があります。「条件付き」になった場合は、現地に行って状況が悪いときには欠航になり入港しないというものです。また、気象状況の悪い島だけ寄港しないで通過することもあり、通過のことを抜港といいます。台風の影響を受けやすい沖縄航路は、台風が連続して接近したときなど島での物資が少なくなりなんとしても運航したい状況になります。そんなときには、僅かな時間の隙間を特殊な臨時ダイヤで運航することがあります。
沖縄航路は寄港する島が多く、寄港時間は20〜30分程度とたいへん短くなっています。入港すると慌ただしく荷役を行いますが、貨物が多いと遅れやすいのが特徴です。北海道や九州などへの長距離フェリーよりも時間には余裕を持ったほうが安心です。
危険物を積んだタンクローリーなどは原則フェリーに乗船ができません。しかし、沖縄航路など離島航路では例外として旅客定員を減らした便で、島のガソリンスタンドへ補給するタンクローリーなどを運ぶことができます。そのような便のマストには危険物積載を表す国際信号旗のA旗が掲げられています。
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