新日本海フェリー「フェリーあざれあ」乗船記

敦賀〜新潟〜秋田〜苫小牧
乗船時期:2012年9月(苫小牧→(秋田)→新潟)
  • 北海道の苫小牧から新潟まで、新日本海フェリー「フェリーあざれあ」に乗船しました。
    苫小牧でのターミナルは苫小牧東港。太平洋フェリーや商船三井フェリーが出ている苫小牧駅からも近い苫小牧西港からは離れているので注意が必要です。苫小牧駅からフェリーターミナル行のバスがあり約50分で到着します、乗り間違えないように東港行に乗りましょう。
    ターミナルに着くと、後ろには大きな船体が見えています。「フェリーあざれあ」は総トン数20,554トン、全長195.4mと全長では他の新日本海フェリーの船に負けるものの、総トン数では2万トンを超え、就航以来日本一を続けています。
  • 苫小牧東港のターミナルは新しく綺麗な建物でした。
    旅客のみの場合、乗船名簿の記入は不要になっていました。乗船券(e乗船券お客様控え)には2次元バーコードが付いていて、このバーコードを乗船口でピッとすることで乗船の管理をされていました。まるで航空チケットのようなイメージです。
  • 本船は、ほぼ定刻に苫小牧港を離岸し出港。
    入船右舷付けで接岸していた本船は、2万トンもあるが、タグボートを使わずに自力で離岸して時計回りに回頭しました。
    離岸時には、汽笛の長声を1回鳴らしました。
    ターミナルの周りにはほとんど灯りがなく、暗闇のなかでの出港です。
  • 出港後まもなくすると、苫小牧沖で漁をしている漁船の近くを通りました。
    陸地と勘違いするような明るい多くの集魚灯を点けている漁船を見るのは、瀬戸内海航路ではできないことのように思います。
  • 「フェリーあざれあ」は新日本海フェリーの就航船の中では古く1994年就航と18年選手(乗船時)
    船内の雰囲気など1990年代に作られたことを思わせる部分は多いが、手入れはよくされているようで、客室など所々改装しているように感じる部分もありました。
    同じグループのSHKラインだからか、阪九フェリーの「ニューながと」を思い出させるような作りも多いです。
  • 「フェリーあざれあ」はデッキの上も広く歩けるようになっていて、夏の涼しい夜はとても気持ちがよかったです。
    ファンネルの後ろにも広いデッキがあります。船尾側を中心としたスペースと、両サイドのスペースに分けられていて互いに直接は行き来できません。
  • 両サイドのデッキにも出られますが、出港後しばらくすると「強風のため」と書かれた柵で封鎖されました。そんなに風が強い日ではなかったのですが…。
    このサイドのスペースではブリッジウイング下の前が見える場所もありました。ここまで常時出られるともっと気持よさそうです。
  • 今回利用したのはステートBの客室。
    昔の呼び方で1等和室に当たります。
    3畳ほどの部屋で狭いながらも、畳が敷かれて棚や洗面台があります。
  • 船内設備は、長時間の船旅を過ごせるように充実しています。
    最近の船に多い、船の横側を向いてソファーが並べられたプロムナードデッキが本船にもありますが、よくある片側ではなく両サイドにあります。
  • レストラン。
    本船にはこのレストランだけでなく、軽食を食べられるコーナーも別にあります。値段が高めなので、今回は使いませんでした。
    この配色を見てもわかるかもしれませんが、ライトは全体的に暗めのように感じました。
  • 売店。
    ひと通りのものが揃っています。
  • 船尾には、卓球台がありました。
    ラケットとピンポン玉は有料でのレンタルのようでした。

    後編に続く。