- 東京港の竹芝桟橋から東海汽船「さるびあ丸」に乗って伊豆大島まで行きました。伊豆大島は伊豆諸島の中では一番近い北側にあって最大の島でもあります。東海汽船の貨客船(通称は大型客船)は下り便は夜行、上り便は昼間に運航しています。貨客船のほかに、ジェット船と呼ばれる高速船のジェットフォイルも一日数便運航されています。
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21時過ぎにフェリーターミナルに着くと窓口は混んでなく乗船手続きをすぐに終わらせることができました。八丈島航路の「橘丸」と伊豆大島に行く「さるびあ丸」では手続きの窓口が異なっていて、出港時間が近い「橘丸」の窓口の混雑の影響を受けることはありません。窓口は出港時間が近づくにつれて混雑しているようでした。
長距離フェリーのような手続前に乗船名簿を書く必要はありません。乗船券購入後に乗船券の半券に乗船名簿のような住所連絡先などの情報を書いて、乗船改札で渡す仕組みになっています。珍しい方式です。
・竹芝客船ターミナルについて
- 2等寝台のときは6人部屋ぐらいのことが多いですが、本船は船の1区画を広く1部屋の特2等としています。そのため、かなりの人数の大部屋になっています。通路の配置が複雑なこともあって、迷子になっている人がたくさんいました。
- 一般的な2等寝台との違いで最も注意しないといけないのが、「さるびあ丸」の特2等には敷布団(マット)がないことです。一般的な2等寝台の場合はマットが下に敷かれていますが、本船は絨毯敷そのままです。2等雑魚寝がそのままベッドになったようなものです。床ほど固くはないですが、そのまま寝ると硬いように感じると思います。これは2等和室でも同様で「さるびあ丸」では、2等和室にマットはなく絨毯そのままです。キャンプで使うようなマットを持っていれば、それを持ってくると快適に寝ることができます。毛布と枕が置かれていて、追加の毛布を注文できるので、2つのうち片方を敷く人もいるようです。
同じ東海汽船でも「橘丸」にはマットがあります。
- ベッド内にはコンセントが1つあります。コンセントの位置はベッドによって違って高い場所にあったり低い場所だったりします。ベッド内に照明はありません。カーテンを閉めると暗くなるので、ライトがあると便利です。
- 23時という深夜の出港ですが、レストランは24時までオープンしていました。24時以降はレストランのスペースは開放されていて、夜間になってもみんなで話したい人のためのスペースになりました。伊豆大島は5時到着ですが、その先の島はもう少し遅いためか夜中になっても宴会をしている人はいました。
- 早朝4:30に朝の船内放送があります。伊豆大島には岡田港と元町港の2つの港がありますが、出港時点ではどちらの港に入港するのかは決まっていません。この朝の船内放送でどちらの港に入港するのか案内があります。今回は岡田港への入港でした。到着港が決まらないままに出港するのが離島航路ならではのイベントです。ちなみに、島ではどちらの港になってもいいように日常生活がなっていますので、移動手段などに困ることは有りません。役場からの防災無線(スピーカー)で、今日の港の案内があります。
- 航海時間が短いこともあって、この船内放送は入港まであまり時間がないギリギリで、放送から25分後には入港完了しています。ほぼ港内に入る頃に案内ですので、下船はすぐにできるように荷物をまとめておいたがいいです。定刻より5分早く4:55に伊豆大島・岡田港に入港しました。
- 岡田港に入港したときは、ターミナル前から元町までの臨時バスが運航されているようです。元町までの公共交通機関がないということにはならないようです。
・岡田港船客待合所について
・帰りに乗船した東海汽船「橘丸」乗船記