2.東京〜仙台〜苫小牧〜札幌
豪華でいいフェリーに乗りたいならこの経路です。東京から仙台まで移動し、仙台から苫小牧まで太平洋フェリーに乗船。苫小牧から札幌まではバスなどで移動します。苫小牧〜札幌は上のプラント同じです。
東京から仙台までの移動は、安く行く場合は高速バス(午前発のバスで間に合います)か楽に行くなら新幹線になります。
通常期間の「きたかみ」だと仙台〜苫小牧は7200円。東京〜仙台の高速バスは3000円〜、仙台駅〜フェリーターミナルのバスは500円で、苫小牧港〜札幌駅は1310円。最安値では12,000〜13,000円ぐらいで東京〜札幌を移動できます。
「1」の航路やLCCの最安値よりは高くなりますが、通常の飛行機に比べると十分安い移動費でフェリーの旅も楽しむことができます。より快適にしたい場合はフェリーの客室のランクを上のものにするといいでしょう。

【東京から札幌へ向かう場合のスケジュール例】(2018年4月現在)
新宿10:30→(高速バス)→16:23仙台駅17:47(平日)→(路線バス)→18:32仙台港19:40→(太平洋フェリー)→翌日11:00苫小牧港11:46→(高速バス)→13:38札幌駅前バスターミナル
※急ぐ場合、15:44東京発の新幹線で仙台に17:17到着する方法もあります。

【札幌から東京へ向かう場合のスケジュール例】(2018年4月現在)
札幌駅バスターミナル15:00→(高速バス)→16:54苫小牧港19:00→(太平洋フェリー)→翌日10:00仙台港10:20→(路線バス)→11:08仙台駅12:50→(高速バス)→18:43新宿駅
※急ぐ場合、11:30仙台駅発の新幹線に乗れば13:04には東京到着できます。

この経路は、19時頃に乗船・出港して、翌朝に目的地に入港するため、フェリーをホテルとして使う最も効率のいい経路です。バスで移動して、フェリーを宿にして疲れをとって、翌日また移動。またフェリーの設備もとてもいい航路です。「1」の経路よりは高くなりますが、フェリーの旅を楽しむのにはこの経路を最もおすすめします。

「いしかり」
「きそ」
「きたかみ」
この経路で乗船した時の乗船記(2012年9月)
太平洋フェリー(オフィシャルサイト)
首都圏〜仙台(JRバス東北)
高速とまこまい号(北海道中央バス)
3.東京〜八戸〜苫小牧〜札幌
フェリーへの乗船を最小限にして旅をしたいならこの経路です。唯一、日中のフェリーもあります。
この経路の場合、本州での陸上の移動が長いので、バスの場合は夜行になってしまいフェリー以上に長くなるのでここでは省略します。東京から新幹線に乗った場合、約3時間で八戸に到着。八戸港〜苫小牧港のフェリー(シルバーフェリー)は1日4便あり昼間便もありますが、夜行便以外はターミナルへのバスが無いようなので、ここの接続はタクシーもしくは近くまで行く別の路線バスに乗る必要があります。フェリーは約7時間の乗船。苫小牧港から札幌は上の「1」や「2」と同じです。
東京〜八戸の新幹線16,490円、八戸〜苫小牧のフェリー5,000円、苫小牧〜札幌1,310円として、22,600円。この経路は、新幹線を使って長距離移動するため、特割を使った飛行機やLCCよりも高額になってしまいます。

【東京から札幌へ向かう場合のスケジュール例】(2018年4月現在)
東京駅17:20→(東北新幹線)→20:12八戸駅20:25→(JR八戸線)→20:33本八戸駅20:45→(路線バス)→21:00八戸港22:00→(シルバーフェリー)→翌朝06:00苫小牧港06:46→(高速バス)→08:38札幌駅バスターミナル
※1日4便ありますが、ここでは夜行フェリーを使う場合を例にします。

【札幌から東京へ向かう場合のスケジュール例】(2018年4月現在)
札幌駅バスターミナル21:00→(高速バス)→22:54苫小牧港23:59→(シルバーフェリー)→翌朝07:30八戸港08:05→(路線バス)→08:25本八戸駅08:40→(JR八戸線)→08:50八戸駅09:05→(東北新幹線)→12:04東京
※1日4便ありますが、ここでは遅い夜行フェリーを使う場合を例にします。

この経路は、新幹線での移動距離が長くフェリー乗船が短いため、速度が早く、夕方〜夜に出発しても翌日の昼までには現地に到着できるメリットがあります。一方で新幹線が長いために料金は高めになり、夜間の乗船時間が短すぎて睡眠時間を十分に確保できないデメリットもあります。時間がないけどどうしてもフェリーというときにはいいですが、総合的に考えるとこれぐらい急ぐときは飛行機やLCCを利用するほうがいいかもしれません。もう少し時間をかけた経路のほうがフェリーの満足度(快適さや値段)は得られると思いますのであまりおすすめはしません。(東北地方北部からの移動や、車を運転しての移動には向いていると思います。)

シルバーフェリー(オフィシャルサイト)
高速とまこまい号(北海道中央バス)
※ここに掲載した時刻や運賃は、作成時のものです。その便があること・間に合うことを保証しているものではありません。実際にご利用の際は、事前に最新の時刻や運賃をオフィシャルサイト等で確認して下さい。