オレンジフェリー「おれんじえひめ」乗船記

大阪南港東予港(愛媛県)
東予港(愛媛県)→大阪南港
乗船時期:
  • 翌朝5:30には東予港の入口に到着しています。港には工業地帯があり鉄塔の灯りなどがありますが、それ以外には灯りがほとんどなく暗い港です。東予港は都市部にあるみなとではなく、下船してから各方面に連絡バスで移動することが多い場所です。日の出の遅い冬場でなければ、ここから広がる水田と石鎚山を見ることができ、とても景色が美しい港です。
  • 暗闇の中でフェリーターミナルだけがライトに照らされて明るく光っています。
  • 狭い東予港ですが、新ターミナルの前だけ少し広くなっていてこの場所で180度反時計回りに回頭します。狭い場所なので止まった状態で回ります。風が強いときなどは難易度が高そうな港です。
  • フェリーターミナルの裏側も制限された場所になっていないため、お迎えの人がいます。船が着岸すると車が行き交ってこの場所には行けないかと思いますが、比較的自由に船に触れられるのはいいですね。
  • もやい綱を引っ張って岸壁の内側のビットにかけていきます。港によっては車で引っ張りますが、東予港は人力のようです。
    ふと気になったのは、岸壁にブリッジの位置を示すマークが見当たりません。何か目安にしているものがあるのでしょうか。
  • 定刻の6時に入港して下船です。冬の時期はまだ暗い中の下船になります。フェリーターミナルに入ると「ようこそ愛媛へ」の文字がありました。
  • ターミナル1階正面から各地への連絡バスが出ています。都市部にある港ではないので、ここから愛媛県内の各地(松山・今治・新居浜など)への連絡バスがそれぞれあります。
  • 松山への連絡バスの場合、6:20に出発して約1時間後の7:20に松山市駅前、JR松山駅を経由して、7:45に道後温泉に到着します。松山の港ではないので、1時間弱はかかりますが、連絡バスがあるのでアクセスは便利です。東予港への入港は朝が早いですので、連絡バスで道後温泉まで移動して混んでいない早朝に温泉に入ることもできます。なお、松山市発の連絡バス(上り便)は、JR松山駅前始発で、道後温泉からは乗れませんのでご注意ください。
  • 今回は、帰り(東予港→大阪南港)も「おれんじ えひめ」に乗船しました。松山から連絡バスに乗って再び東予港に移動します。約1時間で東予港に到着です。
  • バスを降りると、目の前に「おれんじ えひめ」の大きな船体が見えます。
  • 「おれんじ えひめ」の就航に合わせて完成した東予港の新フェリーターミナルです。4階建ての建物で、外見は特にこだわったものではなく一般的な建物の形をしています。1階がチケットカウンター、4階が待合室と乗船口になっています。
  • 入口には瀬野政次郎さんの銅像がありました。フェリーターミナルに銅像があるのは珍しいです。
  • 1階にはチケットカウンターがあります。往復の乗船券購入で復路も購入済の場合は、そのまま乗船口に行くことができます。
  • エスカレーターかエレベーターで4階まで上がって乗船します。
  • 復路は、「シングル」の客室にしました。本船の中では一番低い等級で、昔の2等寝台に該当するクラスになっています。メインの廊下からドアを隔てて、両側に9室ずつ18室がある空間があります。インサイドの客室になるためこの部屋の中に入ると港の中であっても携帯電話の電波が入りません。窓のあるシングルデラックスであれば電波が入ります。この室内の通路に、ゴミ箱があり個室内はゴミ箱はありません。個室のドアが薄い板のドアのみのため、外の音がよく通り同じ区画の人の音が聞こえました。相部屋よりは快適ですが、音もあって完全な個室のようにはなりません。完全にホテルのように個室にしたい場合はシングルデラックスをおすすめします。
  • 個室はベッドとその横のスペースのみですが、普通に使うには十分なスペースがあり、今までの2等寝台と比べると非常に快適です。寝具も毛布ではなく布団になっています。オフィシャルサイトの写真だとわかりにくいですが、鏡の前は板があってデスクのように使うことができます(ある程度奥行きがあります)。コンセントも2箇所あります。
  • この部屋の注意点としては、部屋の外鍵がありませんが(部屋を離れるときに施錠できません)。室内からは施錠できます。鍵自体はあるのか外側はシールで覆われていました。
  • デスクの上にエアコンの吹出口があり風量だけ調整できます。風量以外の個別制御はできません。
  • 定刻の22時に東予港を出港しました。
  • この日も翌日朝が早いので早々に寝ました。翌朝5:30、まだ夜が明ける前には大阪南港の港内に入ります。
  • フェリーターミナルの前で反時計回りに回頭して、先に入港した名門大洋フェリーの隣に着岸します。
  • 着岸してしばらくしてから、徐々に東の空が明るくなり始めました。大阪南港では8時まで船内に滞船することができます。6時〜8時の間の自由な時間に下船できます。
  • 下船前にレストランで朝食を食べました。朝食はバイキング形式で870円と安めの設定になっています。船内は余裕のある場所が多いですが、このレストランだけは狭く感じました。
  • 6時に下船しない人は多く、船内のレストランは朝食を食べる人で混んでいます。
    朝食を食べ終わってから下船しました。