北九州〜関西のフェリー航路

  • 航路図
  • 大阪・神戸から九州への夜行フェリーのメイン航路です。瀬戸内海を東西に横断します。便数も多く2社で1日4往復もあり、他の航路より価格も安くなっています。連絡バスで移動できるJR小倉駅からは新幹線で福岡市の博多駅まで15分、熊本まで49分という近さで九州内でのアクセスの良さも特徴です。就航しているのは1万5000トンクラスの大型フェリーで、航行するのは瀬戸内海のため、ほぼ揺れることもなく船酔いの心配も全くありません。

    最終更新:2024年1月

時刻表

北九州関西会社・就航船
 毎日 17:00翌日05:30 (大阪南港)名門 ④
 毎日 17:30翌日06:00 (泉大津) 阪九 ②
月〜木 18:40翌日07:10 (神戸)  阪九 ①
 毎日 19:50翌日08:30 (大阪南港)名門 ③
金〜日 20:00翌日08:30 (神戸)  阪九 ①
関西北九州会社・就航船
大阪南港 17:00翌日05:30名門 ④
泉大津 17:30翌日06:00阪九 ②
神戸 月〜木18:30翌日07:00阪九 ①
大阪南港 19:50翌日08:30名門 ③
神戸 金〜日20:00翌日08:30阪九 ①
阪九フェリーと名門大洋フェリーの2社でそれぞれ1日2便、合計4便がすべて夜行フェリーで運航されています。航海時間は約12時間で、船内でお風呂や食事して一晩寝るのにちょうどいいぐらいの時間です。各社とも遅い時間の便のほうが乗客が多いです。朝早く到着する便では、到着時間に下船しなくてもゆっくり準備をしてから下船できるサービスをやっているものもあります。
新幹線など他の交通機関と比較しての特徴は、夜行フェリーで到着時間の速さです。新幹線では始発で移動しても到着は朝8〜9時ごろになりますが、5:30〜8:30の早い時間に現地に到着することができます。

就航しているフェリー

せっつ
①阪九フェリー
北九州(新門司)〜神戸
「せっつ」
「やまと」

2020年建造
いずみ
②阪九フェリー
北九州(新門司)〜泉大津(大阪府)
「いずみ」
「ひびき」

2015年建造
フェリーきょうと
③名門大洋フェリー
北九州(新門司)〜大阪
「フェリーきょうと」
「フェリーふくおか」

2021年建造
フェリーおおさか2
④名門大洋フェリー
北九州(新門司)〜大阪
「フェリーおおさかⅡ」
「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」

2015年建造
就航しているフェリーは、いずれも1万5000トンクラスの大型フェリーが就航していて、穏やかな瀬戸内海では揺れることがありません。すべて2015年以降に就航した新しい船で、船内も綺麗になっています。新しい船ほど設備が良くなっていく傾向があります。船内の写真など詳しくは各船舶のページをご覧ください。

客室設備

  • 客室比較表
  • 北九州〜関西航路のフェリーにはどれもバス・トイレ付きの個室から雑魚寝の2等まで揃っています。どの船にも1名個室があり値段も他の関西と九州を結ぶ航路より安いことが特徴です。1名個室はどれも窓なしのインサイドの部屋になっていますので、個室内で携帯電話の電波は入りにくいです。1等クラスでも客室内にトイレがある船が本航路では増えてきていて、「フェリーきょうと」ではシャワーがあるスーペリアも新設されました。相部屋で主流になっている2等寝台クラス(ドミトリーのようなベッドの相部屋)は、「つくし」のみ梯子での2段ベッドで、残りはすべて階段式になっています。「フェリーきょうと」には初めて1段ベッドの相部屋のコンフォートができました。「せっつ」や「いずみ」では他のベッドと向かいわせにならないような配置に工夫されています。

船内設備

  • 設備概要比較表
  • 北九州〜関西航路のフェリーには、レストランや展望大浴場、売店など夜行の長距離フェリーによくある設備はすべての船に揃っています。より新しく建造された船ほど設備が整っている傾向があります。キッズルームや授乳室、バリアフリー設備などもより新しい船ほど整備されている傾向があります。ペットと一緒に移動できるペットルームは阪九フェリーにあります。客室内にペットを持ち込むことができる客室は北九州〜関西航路にはありません。

料金

  • 客室料金例
  • いくつかのパターンで料金がどれぐらいになるかを比較します。2021年9月現在の通常期(お盆や年末年始などを除く)で誰でも利用できる片道での割引で想定します。
    最安値の2等クラスでは、阪九フェリーはインターネット予約割引で5,610円、名門大洋フェリーはWeb割で第1便3,980円(期間限定)、第2便5,520円です。新幹線を利用した場合13,870円(スーパー早得きっぷで10,480円)で半額以下になります。

    家族3人(大人2 子供1)で個室を利用した場合の3名合計料金は、阪九フェリーのデラックスで28,500円、名門大洋フェリーの第1便ファースト和で24,200円、第2便ファーストBで27,650円になります。新幹線を利用した場合、34,675円(スーパー早得きっぷで26,190円)で個室でもフェリーのほうが安くなります。

    これらの金額は、大分〜関西航路の商船三井さんふらわあより25%〜50%も安くなっていて、大分方面に向かう方にも北九州〜関西航路は選択肢になります。
  • 乗用車料金例
  • 乗用車を載せた場合、全長4m未満のコンパクトカーの場合、阪九フェリー15,250円、名門大洋フェリー第1便13,350円、第2便15,250円です。乗用車の料金は全長によって変わります。全長4〜5mだと阪九フェリー18,770円、名門大洋フェリー1便16,430円、第2便18,770円になります。乗用車は1名の2等料金を含んでいます。高速道路を走るとETC割で12,000円程度、ガソリン代が5000円前後とするとほぼ同じかフェリーが少し安くなります。

    バイクの場合、750cc未満で、阪九フェリー4,030円、名門大洋フェリー第1便3,530円、第2便4,030円です。バイクは旅客料金は別途かかります。高速道路を走った場合、ETC割で10,000円ぐらいになりフェリーのほうが半額ぐらいになります。

    これらの金額は、大分〜関西航路の商船三井さんふらわあより20%〜40%安くなっていて、大分方面に向かう方にも北九州〜関西航路は選択肢になります。

フェリーターミナル

フェリーターミナルは、それぞれ航路ごとに別々のターミナルになっています。北九州では周防灘に面した新門司港ですが、阪九フェリーと名門大洋フェリーでは離れた場所ですのでご注意ください。阪九フェリーの第1ターミナルと第2ターミナルは隣です。北九州では、ターミナルへの公共交通機関がないため、フェリーの発着に合わせて無料の連絡バスがJR小倉駅・門司駅まで運行されています。
関西側のフェリーターミナルは、それぞれ別の場所にあり、大阪南港はニュートラムのフェリーターミナル駅に直結していてアクセスが便利です。バスでないので時間も読みやすく大阪市内中心部から最も遅い時間でも間に合います。泉大津港は大阪南部の難波などから、神戸港は神戸市内や新大阪・京都などJR東海道線沿いからもアクセス便利です。
詳しくは、それぞれのフェリーターミナルのページをご覧ください。

近隣の航路