四国〜関西のフェリー航路

  • 航路図
  • 四国〜関西航路は、瀬戸内海を利用して寝ている間にも移動できます。一番長い大阪〜東予でも航行時間な8時間しか無いため、九州航路に比べると設備は簡素なものが多くなっています。昼間便が中心になる高松〜神戸航路は夜行フェリーの設備ではなく、短距離フェリーのような設備になります。ここでは紹介していませんが和歌山〜徳島に短距離航路の南海フェリーもあります。これらの航路では、乗船する船の設備をよく確認してからご利用ください。

時刻表

四国関西会社・就航船
22:00(東予)翌日06:00(大阪)オレンジフェリー ①
月〜金 16:20(新居浜)
祝日とその前日は休航
当日23:40(神戸)オレンジフェリー ②
 毎日 01:00
土休日 06:00
 平日 06:15
 毎日 14:00
土休日 16:30
 平日 19:15
(高松)

一部便は
小豆島経由
当日05:15
当日10:40
当日11:00
当日18:40
当日18:45
当日23:40
(神戸)
ジャンボフェリー ③④
関西四国会社・就航船
22:00(大阪)翌日06:00(東予)オレンジフェリー ①
火〜土 01:20(神戸)
祝日とその翌日は休航
当日08:20(新居浜)オレンジフェリー ②
 毎日 01:00
 平日 06:00
土休日 08:00
土休日 11:20
 平日13:30
土休日 19:20
 平日 19:45
(高松)

一部便は
小豆島経由
当日05:15
当日10:45
当日12:45
当日16:05
当日18:15
当日24:05
当日24:00
(神戸)
ジャンボフェリー ③④
オレンジフェリーの東予〜大阪、新居浜〜神戸は、1日1便の夜行フェリーとしての航路になっています。新居浜〜神戸はトラック中心の便のため週末や連休中は運休になるため運航日をよくご確認ください。新居浜発は昼間便で、神戸港は六甲アイランドへの深夜の出入港になり港からの公共交通機関がありませんのでご注意ください。
ジャンボフェリーは、昼間便を中心に4往復運航されていて、一部便は途中に小豆島に寄港します。

就航しているフェリー

おれんじえひめ
①オレンジフェリー
東予(愛媛県)~大阪
「おれんじ えひめ」
「おれんじ おおさか」

2018年建造
おれんじホープ
②オレンジフェリー
新居浜(愛媛県)~神戸
「おれんじホープ」
あおい
③ジャンボフェリー
高松〜小豆島~神戸
「あおい」
りつりん2
④ジャンボフェリー
高松〜小豆島~神戸
「りつりん2」
四国〜関西航路のフェリーは3隻とも大きく違ったタイプになっています。オレンジフェリーの2隻①②は、瀬戸内海最大クラスで天気が荒れても揺れることがありません。東予〜大阪の①「おれんじえひめ」は通常の長距離フェリータイプで、旅客設備も豊富になっています。新居浜〜神戸の②「おれんじホープ」はトラック輸送を想定したカジュアルフェリーと呼ばれるもので、一般旅客の設備はあまりありません。高松〜小豆島〜神戸の③「あおい」④「りつりん2」は、夜行フェリーではなく短距離航路タイプのフェリーで一晩を過ごす設備はあまりなく、椅子席と雑魚寝の2等を中心に構成されています。

客室設備

  • 客室比較表
  • 四国〜関西航路は航海時間も8時間程度と短いことから、客室の種類はあまり多くありません。通常の夜行フェリーのタイプの①「おれんじ えひめ」は、日本初の全室個室になっています。シングルは個室で内側から鍵がかかりますが、外からは鍵をかけることができず、部屋を離れるときの貴重品の扱いには注意が必要です。3〜4名の客室が限られているため、予約は早めに行う必要があります。
    トラック輸送メインの②「おれんじホープ」には個室はロイヤルの2室だけで、残りはすべて鍵のかからない1名部屋のシングルのみです。
    高松〜神戸の③「あおい」は④よりは個室が増えましたが、毛布などの寝具はない部屋だけの個室で夜行フェリーとは少し違う構造です。船内は自由席とプレミアエリアに分かれています。④「りつりん2」も昼間の短距離フェリータイプの船のため、改造して設置されたのびのびファミリー個室、シングル個室のみで、残りは雑魚寝タイプの大部屋と椅子席のみになっています。深夜便でも夜間照明になることがなく明るいままのようです。

船内設備

  • 設備概要比較表
  • 四国〜関西航路のフェリーは航海時間が短いことから設備は少ないものが多くなっています。それでも東予〜大阪の①「おれんじ えひめ」には、レストランや大浴場など大型の夜行フェリーにある多くの設備が整っています。ラウンジはあっても、売店はなく日用品の簡単な自動販売機のみにするなど、航路の特性に合わせたサービスになっています。
    新居浜〜神戸の②「おれんじホープ」はトラック輸送メインですので、設備はレストランと大浴場ぐらいで他はありません。レストランの営業時間も短くなっています。
    高松〜神戸の③「あおい」は、うどんとカフェの軽食程度や大浴場はありますが、基本的に昼間のフェリーの設備です。④「りつりん2」には、レストランはうどんコーナーのみで、男性には大浴場、女性にはシャワールームがあります。あまり広くはありませんが、昼間便にしては設備があります。

料金

  • 料金
  • いくつかのパターンで料金がどれぐらいになるかを比較します(2023年2月現在の通常期(お盆や年末年始などを除く)で誰でも利用できる片道での割引で想定)

    最安値は、オレンジフェリーは全室個室なので個室(外からは鍵のかからない半個室)のシングルで7,900円(C期間)、ジャンボフェリーは夜行でない短距離フェリータイプなので椅子席などで1890円(平日の日中のネット割)です。到着地も違いますが、オレンジフェリーはレストランなどもあるホテルのような夜行フェリータイプ、ジャンボフェリーは昼間に動く短距離フェリータイプ(移動のみ)なので設備が全く違い日中の移動か、夜行かなどを考慮して選択したほうがいいです。

    家族3人(大人2 子供1)で個室を利用した場合の3名合計料金は、個室のあるオレンジフェリーの東予〜大阪のスイートで31,000円(C期間)、ほぼ個室のシングル(1名定員)、シングル+(2名定員)を使って2部屋で利用すると、合計19,750円(C期間)です。

    オレンジフェリーを利用する人で多いのは愛媛県松山市までの旅かと思います。松山〜大阪で比較した場合、シングルで連絡バス含め9,150円(C期間)です。大阪から松山までJRで移動した場合は10,600円(新幹線+特急)となります。
  • 料金
  • 乗用車を載せた場合、全長4m未満のコンパクトカーの場合、オレンジフェリー東予〜大阪17,300円、新居浜〜神戸16,500円、ジャンボフェリー高松〜神戸5,760円(平日)〜になります。短距離フェリータイプのジャンボフェリーは距離が短いのもあり価格が安くなっています。ジャンボフェリーは全長6m未満の場合乗用車は同一料金です。
    バイクの場合750cc未満で、オレンジフェリーは5,700円、ジャンボフェリーは2,000円です。

    東予港に近い伊予小松ICから大阪まで高速道路を走った場合、普通車のETC割で7,970円+ガソリン代です。

南海フェリー

  • 南海フェリー
  • ここで紹介したオレンジフェリー(東予〜大阪/新居浜〜神戸)、ジャンボフェリー(高松〜神戸)以外にも、もう1つ短距離フェリーの航路として徳島〜和歌山の南海フェリーもあります。55kmほどの距離で片道2時間10分ほど、24時間で1日8往復運航されています。短時間のため寝ることはできず、移動するだけになります。船内は雑魚寝の大部屋と椅子席があります。レストランなどの船内設備はありませんが、就航している2隻のうちの1隻「フェリーあい」にはシャワールームがありますので移動の途中でシャワーを浴びることはできます。
    利用料金は、旅客は2,200円、乗用車は4m未満で7,600円です。
    和歌山港のターミナルは南海電鉄和歌山港駅とつながっていて、大阪から電車1本で来ることができます。

フェリーターミナル

四国側のフェリーターミナルはどれも公共交通機関でのアクセスは不便なため、徒歩の場合は送迎バスなどをご利用ください。新居浜港には連絡バスはありません。ジャンボフェリーの神戸港(三宮)は、JR三ノ宮駅まで徒歩圏内で連絡バスもあります。大阪南港はニュートラムのフェリーターミナル駅に直結しています。一方でアクセスが不便なのはオレンジフェリーの神戸港(六甲アイランド)で、深夜発着で連絡バスもなく周辺に公共交通機関もありません。
詳しくは、それぞれのフェリーターミナルのページをご覧ください。(新居浜港・オレンジフェリーの神戸港は未掲載)

近隣の航路