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2019年9月の台風が接近した日に愛媛県の東予港から大阪南港までオレンジフェリー「おれんじ おおさか」に乗船しました。姉妹船の「おれんじ えひめ」には乗船したことがありましたが、「おれんじ おおさか」は今回が初めての乗船となります。この日の瀬戸内海の上り便は本船以外の九州からの便は全便欠航になっていて、唯一の東航船となりました。
この乗船記では「おれんじ えひめ」との違いなどを中心に書きます。船の詳細は「おれんじ えひめ」のページや2018年の乗船記も参考にされてください。
- 松山市内からは20時過ぎに出る連絡バスで東予港に移動します。連絡バス(伊予鉄)は2019年に新しい車体に変わっていて、より快適な車内になりました。20時まで松山市内にいることができるのでとても便利です。21:20頃に東予港のターミナルに到着
- ターミナルに入ると窓口があり乗船名簿に記入してから乗船手続きです。窓口はあまり混んでなくスムーズです。
・東予港のフェリーターミナルについて
- チケットを購入するとすでに乗船開始になっていますので、エスカレーターで上がって乗船します。写真は「おれんじおおさか」のエントランス。「おれんじえひめ」は赤色の絨毯でしたが、「おれんじおおさか」は船体のラインカラーに合わせて青系の色になっています。
- 定刻の22時に東予港を出港しました。台風が接近していましたがまだこのときは風は強くなく、タグボートも使いませんでした。出港時は開放されていたデッキは出港後に強風のため閉鎖されました。
出港後もしばらくは穏やかな航海が続いていましたが、23:30頃(燧灘東部)から船体に波が当たる音が聞こえ始めました。写真に撮れてませんが、備讃瀬戸を通過した播磨灘に入ったところから風が強くなり瀬戸内海では見たことがないような荒れた海になりました。風の音と、波を船首で叩く音が聞こえ、外洋のフェリーに乗ったときのようにゆっくりとした揺れがありましたが、この揺れでも酔った人は見ませんでした。逆に言えば、ぎりぎりで欠航になっていない、一番荒れたときでも瀬戸内海は外洋の少し波があるときぐらいしか揺れず、船酔いの心配は必要ないということでもあります。
播磨灘では、ジャンボフェリーは四国側に迂回して波を避けて航行していました、西航で運航していた「つくし」も途中南側に進路を変えて陸に近づいてました。「おれんじおおさか」は通常の進路のまま進みます。
- 定刻の45分前の5:15頃には港内に入り、タグボート「優陽丸」の支援を受けながらバース前でいつものように回頭。定刻30分前の5:30にはバックすれば10分程度で着岸という場面ですが、台風による強風のため、バース前で着岸作業を見合わせ同じポジションを維持します。