- 2024年2月に大阪港から愛媛県の東予港までオレンジフェリー「おれんじ えひめ」に乗船しました。22時発の6時到着で睡眠時間は確保できる最短の時間になっていて最も効率的な航路になっています。この日は3連休で北九州航路などは満席が多くなっていましたが、この航路に多いシングルの客室にはまだ空席がありました。全席個室になったオレンジフェリーは客室が多く乗船しやすくなっています。それでも満席になることがありますので、予約は早めにとっておいたが安心です。
- 大阪を一番遅く出航するフェリーで、周りの都市から来る場合でも、東京なら17:30、名古屋なら19:10に出れば、1時間前の21時にはフェリーターミナル駅に到着できます。いつも通り、ニュートラムのフェリーターミナル駅から歩道橋で直結しているフェリーターミナルに向かいます。乗船開始時刻は2時間前の20時と早めになっていますので、特に用事がなければ早めに乗船ができます。この日は20時すぎに到着しました。
- 他のフェリー会社と比べるとややデジタル化が遅れがちな航路です。夜行フェリーの乗船手続きは、「紙の乗船名簿記入」の時代(2000年頃)から「オンライン予約・現地決済」、「オンライン予約決済で現地発券」と進化してきて、2020年頃からは「オンライン決済でQRコードがそのまま乗船券・ルームキー受け取り」や「オンライン決済でQRコードがそのまま乗船券とルームキーになる」が徐々に増えてきています。オレンジフェリーも少しずつ進化していて、2023年からはコロナ禍で停止していた事前決済が再開し「オンライン予約決済で現地発券」です。フェリーターミナルに着いたら1階のチケットカウンターでチケットだけ受け取る必要があります。
20時から乗船開始になっていますので、チケットを受け取ったら2階の乗船口より乗船します。乗船券のチェックは人道橋の入口、コインロッカーの手前で行っています。
・乗船した大阪南港フェリーターミナルの詳細
- 今回利用した客室はデラックスシングルです。本船は全室個室化されていてデラックスシングルとシングルの2種類の1名客室があり、客室数も多くなっています。デラックスシングルは窓がある広めの部屋です。大型の夜行フェリーの1名個室で窓があるのは本船と沖縄航路のマリックスライン「クイーンコーラルクロス」「クイーンコーラルプラス」だけかと思います。
部屋サイズを実測すると、部屋の幅が2.0m(ベッド幅が1mで半分)、奥行きが4.3mで入口のロッカーを含めて約8.6m²(公式の案内も8.9m²)です。シングルの場合は3.45m²でベッドとわずかなスペースだけになります。
他社フェリーの1名個室の大きさと比較すると、名門大洋フェリー「フェリーおおさか」プライベートS4.0m²、商船三井さんふらわあ「さんふらわあ くれない」スーペリアシングル7.1m²などで、このデラックスシングルが広いのがわかります。この広さを利用して、マイバイクステイサービスという客室内に自転車をそのまま持ち込むことができるサービスがあります。追加料金なし(車両甲板に積載する時と同じ軽車両1,800円だけ)でデラックスシングルの客室内にそのまま自転車を入れることができます。
- 船内のレストランは乗船時(20:00)〜22:30と、翌朝5:30〜7:00に営業しています。本船の到着は6:00ですが、東予行は7:00まで船内に滞在できるためその時間まで営業しています。ただ、東予到着の場合は松山行などの連絡バスは6時過ぎに出てしまいますので、私の場合東予行きではなかなかレストランを利用することがなく、ゆっくり下船しても交通手段がある大阪行で利用することが多いです(大阪行は8:00まで滞在でき、フェリーターミナル駅直結)。
- 船内には展望バスルームとシャワールームがあります。シャワールームは6ブースあり、個室内に広い脱衣スペースがあり使いやすいです。シャワーでいい人はこちらを使うのが便利です。
そのほかの「おれんじえひめ」の船内については過去の乗船記で紹介していますので、今回は省略します。乗船時点(2024年)でも変わっていませんので、そちらをご覧ください。
・2022年10月乗船記
・2018年11月乗船記