大分〜関西のフェリー航路

  • 航路図
  • 大分〜関西航路は、瀬戸内海を東西に横断し、陸路を走るよりも効率的に大分県と移動できます。車を載せない客船の時代から歴史がある航路です。別府湾から見る九州の山々の景色も美しいです。
    別府港・大分港からは別府温泉や阿蘇方面への車での移動に便利で、関西からは特に車での観光に向いている航路です。一方で公共交通機関での大分以外の各都市(福岡・熊本・鹿児島など)への移動は不便ですので、その場合には北九州航路をおすすめします。

時刻表

大分県関西会社・就航船
日〜木 18:45(別府)翌日06:35(大阪)商船三井さんふらわあ ②
日〜木 19:20(大分)翌日06:40(神戸)商船三井さんふらわあ ①
金・土 19:20(別府)翌日07:25(大阪)商船三井さんふらわあ ②
金・土 19:30(大分)翌日07:55(神戸)商船三井さんふらわあ ①
関西大分県会社・就航船
日〜木 19:00(神戸)翌日06:20(大分)名商船三井さんふらわあ ①
日〜木 19:05(大阪)翌日06:55(別府)名商船三井さんふらわあ ②
金・土 19:50(神戸)翌日07:20(大分)名商船三井さんふらわあ ①
金・土 20:05(大阪)翌日07:55(別府)名商船三井さんふらわあ ②
以前は関西汽船とダイヤモンドフェリーの2社が運航していましたが、この2社が合併しフェリーさんふらわあ(のちに商船三井さんふらわあ)の1社で大分〜神戸と別府〜大阪でそれぞれ夜行フェリーが1日1往復運航されています。航海時間は約12時間で、船内でお風呂や食事して一晩寝るのにちょうどいいぐらいの時間です。週末の金曜・土曜発は出港時間が少し遅くなっています。

就航しているフェリー

さんふらわあごーるど
①商船三井さんふらわあ
大分~神戸
「さんふらわあ ごーるど」
「さんふらわあ ぱーる」

2007年建造
さんふらわあくれない
②商船三井さんふらわあ
別府(大分県)~大阪(予定)
「さんふらわあ くれない」
「さんふらわあ むらさき」

2023年建造
就航しているフェリーは、いずれも1万トン以上の大型フェリーが就航していて、穏やかな瀬戸内海では揺れることがありません。別府航路には、2023年に新造船「さんふらわあ くれない」「さんふらわ むらさき」が就航しました。

客室設備

  • 客室比較表
  • 大分〜関西航路のフェリーは、バルコニー付きの特別室クラスの客室まで揃っています。特に別府航路の②「さんふらわあ くれない」は客室の種類がとても多くなっています。バルコニーのある特別室クラスではバスタブ・トイレが客室内にあることがほとんどですが、②「さんふらわあ くれない」ではシャワーのみの客室もあります。また、トイレがあるものの窓がない客室もあるのが特徴です。他社にはない組み合わせもありますので、フェリーに慣れている方も設備はよく確認して予約しましょう。 同程度の距離の北九州〜関西航路と比べると、値段がやや高いのが欠点です。(2020年現在、1名個室で14,300円〜(船に泊まろうプラン)、北九州〜関西航路はインターネット割で9300円〜)。
    大分〜関西航路のフェリーには、いずれもペットを客室の中まで連れてこられるウィズペットルームもあります。(北九州航路にはありません。)

船内設備

  • 設備概要比較表
  • 大分〜関西航路のフェリーには、レストランや展望大浴場、売店など夜行の長距離フェリーによくある設備はすべての船に揃っています。②「さんふらわあ くれない」には、無料のコインロッカーが相部屋の周辺に多数あるのも特徴です。

料金

  • 設備概要比較表
  • いくつかのパターンで料金がどれぐらいになるかを比較します(2021年9月現在の通常期(お盆や年末年始などを除く)で誰でも利用できる片道での割引で想定)

    最安値の2等クラスは、別府〜大阪、大分〜神戸ともに8,650円です。現地0泊(2夜連続で往復乗船)の場合は、弾丸フェリーで往復10,000円になります。

    家族3人(大人2 子供1)で個室を利用した場合の3名合計料金は、別府〜大阪をツーリストベッド(4名)で33,600円、大分〜神戸をスタンダードで38,450円です。

    この大分〜関西航路より、北九州〜関西航路のほうが旅客料金は2〜5割ほど安くなっているため、例えば別府に行く場合も、北九州〜関西航路に乗船して小倉〜別府をJRの特急(約75分)で移動したほうが安くなる傾向があります。2等クラス1名の場合、北九州〜関西3,980円+小倉〜別府2,500円(九州ネット早特3)=合計6,480円〜、こちらも選択肢になります。
    大分から新大阪まで新幹線と特急で移動した場合、スーパー早特きっぷでも12,530円(通常16,770円)とフェリーより高くなります。
  • 設備概要比較表
  • 乗用車を載せた場合、全長4m未満のコンパクトカーの場合、別府〜大阪、大分〜神戸ともに23,720円です。全長4〜5mだと26,780円です。
    バイクの場合、750cc未満で、6,000円(旅客運賃は別途)です。

    この大分〜関西航路より、北九州〜関西航路のほうが乗用車の料金は2〜4割ほど安くなっているため、北九州〜関西航路に乗船して北九州から大分まで高速道路を走ったほうが安くなる傾向があります。乗用車(3〜4m)の場合、フェリー13,350円+高速3,460円の合計16,810円〜になり、こちらも選択肢になります。
    別府から大阪まで高速道路を走った場合、ETC割で14,420円+ガソリン代です。

フェリーターミナル

大分〜関西航路のフェリーターミナルは、神戸港を除き、アクセスが便利な場所にあります。別府観光港は別府の街の中、大分港は西大分駅から徒歩圏内、大阪港はニュートラムのATC駅直結です。大阪港のターミナルは、名門大洋フェリー(北九州航路)や、オレンジフェリー(東予行)とは別の場所ですのでご注意ください。神戸港も連絡バスでJRや阪神線から用意にアクセスできます。
詳しくは、それぞれのフェリーターミナルのページをご覧ください。

近隣の航路