阪九フェリー就航50周年記念せとうちデイクルーズ「いずみ」乗船記

新門司(北九州)→神戸
乗船時期:
  • 2018年7月15日に、阪九フェリー就航50周年記念で、通常は夜行フェリーとして運航されている新門司〜神戸航路を明るい日中に航行するせとうちデイクルーズが行われました。毎日運航されているルートですが、明るい日中に美しい瀬戸内海の景色を見ながら船旅をできる大変貴重なクルーズになりました。

    普段の定期便での乗船記は乗船記(2015年2月/2015年6月/2015年12月)をご覧ください。
  • 記念クルーズでも通常の定期便と同じように、小倉駅・門司駅からの無料送迎バスがああり、新門司港のフェリーターミナルに到着します。記念クルーズですが、旅行会社が募集するツアーとしてだけでなく、ダイヤ変更をした通常便として運航されるため、通常料金でいつもと変わらないように乗船することができました。ターミナルではいつもどおりの乗船手続きをします。
  • 今回乗船する「いずみ」です。通常は新門司から大阪府の泉大津への航路に就航していますが、本日は神戸航路です。乗船する新門司港のターミナルは普段泉大津航路が使用する第2ターミナルでした。
  • 利用した客室は3名定員のデラックス和室です。バス・トイレはありませんが、畳敷きの綺麗な部屋です。トイレは客室前の通路に、お風呂は大浴場かシャワールームがあります。
  • 記念クルーズということで、記念品がありました。タオルやうちわ、今回のクルーズの案内などが入っています。
  • 定刻の13:30に新門司港を離岸・出港します。ギリギリまでトラックなどの積み込みが行われる夜行便と違い、出港前には荷役も終わって岸壁は静かです。
  • 今回は、離岸したバースの前で反時計回りに回頭をして出港しました。昔は新門司港で多く見られた方法に思いますが、最近は少ないように(長くバックしてから港の外に向かう)思っていましたが今回は久しぶりにこの方法でした。
  • 新門司港を出港するとき、右側には新北九州空港が見えます。
  • ちょうど14時前の時間帯で、名門大洋フェリーの「フェリーきょうと2」が沖出しから入港してきて、港の入口ですれ違いました。右舷対右舷でのすれ違いです。瀬戸内海の長距離フェリーでの沖出しは最近は少なくなり、定常的に行っているのはここだけになりました。
  • 昼過ぎの出港ということで、普段の航海ではない昼食の営業がレストランであります。
  • 普段の夜間航海では気づきませんでしたが、エントランスの天井は天窓になっていて、明るい時間は太陽の光が入ってきて気持ちがいいです。
  • 船内ではいくつかのイベントが用意されていました。まずはマジックショーが始まります。
  • 真夏の暑い日で、本州の方を見ると入道雲が見えます。
  • 15:30頃に大分県の姫島沖を通過。姫島は、下りの遅い便でしたら明るい時間帯に見ることができる島です。
  • 続いて15:50頃には左手に山口県の祝島が見えてきます。平郡水道に向かう船は、この祝島に沿って北寄りに進路をとります。阪九フェリーでも通ることはあるようですが、最近はほぼ使っていないように思います。名門大洋フェリーはたまに使うのを見かけます。
  • 16:25頃、山口県の八島沖にある伊予灘航路5号ブイを通過。ここまで東南東に南下してきましたが、ここからは来島海峡に向けて北東方向に北上します。
  • 八島灯台は明るく、夜間航海でもよく分かる場所の1つです。
  • 八島を過ぎた辺りで、海面に多数の木くずなど、ゴミが浮いているのを見かけました。乗船した1週間前にあった西日本豪雨で流れ出したもののようでした。浮遊物が多かったのはこの辺りだけでした。
  • 船内では17時からジャズライブが行われました。
  • 伊予灘を北上し、17時過ぎに小水無瀬島沖を通過します。この島は無人島で山口県に属します。
  • この辺りまでくると、釣島水道から豊後水道に向かう船のルートとも近くなり、周りに船が多くなってきました。
  • 17:30頃には由利島沖を通過。この島は愛媛県になり松山市ですが、無人島です。
  • 夕方になって日差しも弱まりデッキの上にも人が増えてきました、もうすぐ、釣島水道です。
  • 雲ひとつ無い空の夕日を浴びながら穏やかな瀬戸内海を進みます。