名門大洋フェリー「フェリーふくおか」乗船記

大阪新門司
乗船時期:
  • 2022年の年末に大阪から北九州の新門司港まで、名門大洋フェリー「フェリーふくおか」に乗船しました。年末の帰省ラッシュで、家族で使えるタイプの個室の多くは2ヶ月前の予約開始と同時に満室になっていました。普段は1名利用も多い航路ですので1名個室は多く、こちらは予約開始日でも満席にはなっていませんでした。

    今回の乗船記は、初めて利用した客室「スーペリア」を中心に書いています。レストランなどの船内設備については、以前の乗船記を参考にしてください。「フェリーきょうと」と「フェリーふくおか」は姉妹船で、船内デザインは異なりますが、客室の配置含め船内設備は全く同じになっています。
    「フェリーきょうと」デラックスツイン・ファーストS乗船記(2022年4月)
    「フェリーふくおか」ファーストS乗船記(2022年8月)
  • 18:20頃、大阪南港フェリーターミナルに直結しているニュートラムのフェリーターミナル駅に到着しました。この日、午前中まで東京で用事があったため、午後に大阪に移動する必要があり、一番遅い時間に移動しても間に合う名門大洋フェリーの第2便にしました。駅に直結しているため、時間を読みやすく連絡バスの時間を気にする必要もありません。
  • 名門大洋フェリーでは、Web予約・決済しておくと、乗船券になるQRコードが発行されます。スマホの画面に表示させたQRコードでそのまま乗船できますので、1階のチケットカウンターに行く必要もありません。
    出港の1時間20分前の18:30から乗船開始(ホテルのチェックインのようなもの)できますが、年末年始で乗客が多いためか少し前に到着したときにはすでに乗船が開始されていました。1時間20分前に乗船できると、出港時間までに食事やお風呂など混雑する前に済ませることができます。

    大阪南港フェリーターミナルの設備やアクセス
  • フェリーターミナルから長い通路を通って乗船します。乗船口には「Welcome to FERRT FUKUOKA」の文字が迎えてくれます。個室を利用する場合は、客室の鍵をもらう必要がありますので、乗船したら案内所(ホテルのフロントのような場所)で乗船券を見せて鍵をもらいます。

    大型の夜行フェリーでは、客室(個室)の鍵をもらう方法として、
    (1)事前にQRコードが発行され乗船手続き不要で、QRコードがそのまま客室の鍵になるもの:東京九州フェリーなど

    (2)事前にQRコードが発行され乗船手続き不要で、船内に乗船してから案内所で鍵をもらうもの:名門大洋フェリーなど

    (3)フェリーターミナルで乗船手続きが必要だが、フェリーターミナルで客室のカードキーを貰えるもの:阪九フェリーなど

    (4)フェリーターミナルで乗船手続きが必要で、船内に乗船してから鍵をもらうもの:昔からの方法

    トレンドは(4)から(1)に変わっていく傾向があって、(1)になるほど待ち時間なくスムーズな乗船ができます。
  • おれんじえひめ
  • 「フェリーふくおか」の向かいのF3バースには、四国の東予港に向かうオレンジフェリー「おれんじえひめ」がいます。
  • スーペリア
  • 今回利用したスーペリア(3名)の客室です。部屋の奥にベッドがあり、右側は2段ベッドになっています。奥のカーテンは窓で景色を見ることができるほか、携帯電話の電波が届きやすくなって航海中でも客室でスマホを不自由なく使うことができます。手前の左側にデスクと鏡、右側にシャワールームとトイレ・洗面台があります。バスタブはありませんが、旧来の等級で特等に近い設備です。
  • スーペリア
  • 2段ベッドの上段は折り畳み式で2名利用の時は折りたたむことができるようです。上段を子供が使わないように注意書きがあります。枕元にはライトとコンセントがあります。2段ベッドの上段が折り畳み式のため壁の間に少し隙間があり、上段でライトを使うと下段にも明かりが少し漏れます。
  • スーペリア
  • 1段ベッド側も同じ作りです。
  • スーペリア
  • 部屋の入口にはハンガーや荷物を置くスペースがあります。デスクは広く、鏡の前も明るくなっています。
  • スーペリア
  • シャワースペースとトイレ・洗面台も客室内にあります。客室にシャワーがあるスーペリアにはバスタオルもあります。洗面台にはハンドソープもありました。
  • スーペリアのシャワー
  • シャワースペースは最小限の広さになっていて、使っていると手が壁にあたることがあり狭さは感じました。船内には、大浴場や共用の広いシャワールームもありますのでそちらを使う方法もあります。
  • 大阪南港
  • この日は、大阪市内で夕食をすませていましたので、早い時間に乗船して船内でゆっくりとくつろぐことができました。
    「フェリーふくおか」は定刻の19:50に大阪南港を離岸して出港します。船は港の奥に向かって入船で着岸していますので、離岸後にゆっくりと向きを180度変えていきます。全長195mある「フェリーふくおか」には港が狭く感じます。
  • さんふらわああいぼり
  • 通常のダイヤであれば、名門大洋フェリー第2便は大阪から九州行のフェリーの中で一番遅く出港しますが、この日のフェリーさんふらわあ「さんふらわあ あいぼり」は年末年始の臨時ダイヤで出港時間が遅く、まだフェリーターミナルにいました。

    瀬戸内海で揺れもなく、ホテルのように客室でゆっくりと時間を過ごしてこの日は寝ました。出港から約1時間後の21:00頃に明石海峡大橋の下を潜ります。