新造船情報
大型フェリーや夜行フェリーなどを中心に公式発表または報道があったものをまとめました。初期段階での発表内容など、実際には大きく変更になることもあるかと思います。
2025年11月 新日本海フェリー「けやき」「はまなす」
2028年夏 関釜フェリー「はまゆう」代替船
2029年 ジャンボフェリー「りつりん2」代替船船
新日本海フェリー「けやき」「はまなす」
新日本海フェリーは2025年1月15日に、「はまなす」「あかしあ」(2004年就航)の代替船を建造することを発表し、3月17日に客室構成などの詳細を発表しました。それによると、ペックは全長199m、約14,300GTと既存船(224m 16,810GT)より少し小型化します。積載台数も同等かやや減り旅客定員は286名と大幅減少します。船としては、ダックテールにアンチローリングタンクとフィンスタビライザーの両方を設置する珍しい構成になります。
客室構成は、専用テラスやバストイレ付きの客室のスイートやデラックス、シャワー・トイレ付の個室のステート、1名個室のツーリストS、ドミトリータイプの相部屋のツーリストSと、旅客定員は減少するものの、客室構成は充実しています。
パブリックスペースの詳細は発表されていませんが、フォワードサロンが2層吹き抜けと日本初と思われる構造になるようです。レストランや露天風呂も設置されるようです。
1番船「けやき」は2025年4月29日に三菱重工業下関造船所で進水し、2025年11月14日に就航しました。
2番船「はまなす」は2025年10月9日に三菱重工業下関造船所で進水し、2026年6月に就航予定です。
ジャンボフェリー「りつりん2」代替船
ジャンボフェリー「こんぴら2」の代替船として「あおい」(5,200GT)が2022年に就航しました。その建造時に発表された内容によると、「こんぴら2」の姉妹船だった「りつりん2」の代替船(2番船)についても2025年に就航予定としていましたが、この時期以降、2025年が近づいても続報はなく建造されている様子はありません。
その後、2024年12月に作成された高松港の岸壁工事の国土交通省の資料には2029年に1万GTクラスの新造船が就航する予定との記載があり、2番船ではなく新たなサイズの新造船が計画されている可能性があります。 →ジャンボフェリー「あおい」
2028年夏 関釜フェリー「はまゆう」代替船
2025年9月の報道によると、下関〜釜山(韓国)を運航する関釜フェリーは、現行船「はまゆう」(1998年)の代替船を2028年夏頃に就航させる計画とのこと。建造は三菱造船の予定。