ジャンボフェリー「りつりん2」乗船記
高松港(香川県)→坂手港(小豆島)→神戸港乗船時期:
- 四国の高松港から神戸港までジャンボフェリー「りつりん2」(3,638GT)に乗りました。乗船したのはGWの午後便(14:30発)で関西に戻る人で混雑しています。瀬戸内海のメイン航路を明るい日中の時間帯に乗船することができる貴重な航路です。
- この航路は、中距離フェリー(100km〜300km)になりますが、瀬戸内海の他の中長距離航路と違った独特の作りになっています。船体は船首部分にハウス(客室の建物)が集中し、客室は椅子席と2等の絨毯敷のみです。瀬戸内海西部の中距離フェリー小倉〜松山が夜行便で長距離フェリーのミニ版になっているのに対して、本航路は短距離フェリーのビック版のようなイメージです。
- 乗船券。高松〜神戸が1940円と大変安いです。
途中の寄港地の小豆島から神戸までの乗船客も多く、GWのこの日は超満員だったため、高松〜神戸の乗客には神戸まで行く代替バスを利用しないか?との案内も行われていました。
- ジャンボフェリーの車両甲板は2層で、船尾から船内になる下のデッキに。船体中央の右舷側から屋根なしの上のデッキに積み込みします。
完全に屋根のないデッキに車両を積み込む瀬戸内海の中長距離フェリーはここのみです。
- 船内図。乗船口のフロアを中心として1F〜4Fと呼んでいます。
2F前方は椅子席(今回の便では全席予約席)、3F前方は女性専用の椅子席、3F後方は2等室(カーペット敷)、4F後方に一部2等席のようなもの。4F前方がブリッジです。また、1Fと2F後方がトラックのドライバーズルームになっていて、ベッドがあります。この1Fの部屋の一部が夜行便では1名個室になるようです。
パブリックスペースでは2Fに売店と軽食コーナー、浴室(男性用)があります。女性用のシャワールームもあるようです。
船内について詳しくは、こちらをご覧ください。
- エントランス付近
この日はGWで超満員のため、臨時2等席として、エントランスの通路にもゴザがしかれて客室化しています。このときは少ないですが、小豆島を出港するとビッシリと人で埋め尽くされました。
瀬戸内海航路の長距離フェリーではみかけなくなった臨時2等席ですが、専用のゴザもあり日常的に行われているようでした。その代わり、満席になって乗船できなくなるという心配が少ないのはいいですね。
- 通常、中長距離フェリーは出港後は安全のため車両甲板は立入禁止になるのですが、航海中も解放されていて出入りできました。車両甲板から客室のあるハウス。改造を繰り返している本船は左右非対称な歪な形をしています。
- 小豆島を出港して東へ進み、瀬戸内海では広い播磨灘を明石海峡方向に進みます。この辺りでは周りに島も見えないエリアです。そして、神戸入港1時間半ぐらい前に明石海峡を通過します。明石海峡大橋の下を通るため、橋を見ようと多くの人がデッキに出てきます。
- 定刻で神戸港に到着です。ちょうど暗くなる時間でした。
・ジャンボフェリー「りつりん2」「こんぴら2」について
・2016年GWの「りつりん2」乗船記