阪九フェリー「フェリーせっつ」乗船記

新門司(北九州)→神戸
乗船時期:
  • 乗船した阪九フェリーの「フェリーせっつ」は瀬戸内海航路最大の約1万5000トンの大型フェリーです。今回乗船したのは、九州の北九州市にある新門司港から神戸港まで。北九州の発着場所は変わっていますが、日本での長距離フェリー発祥の航路です。現在の阪九フェリーの九州側の港は、関門海峡を通過しないでいいように周防灘側の新門司。関門海峡側の門司の市街地からは離れていて、車か連絡バスでないと交通の便はありません。今回は夕方の連絡バスでターミナルに到着しました。新門司の阪九フェリー第一ターミナルは、デザインされた大きなビルで本社ビルにもなっています。
  • 乗船開始は出港1時間前のようです。到着したときにはすでに始まっていました。
  • インターネット予約など、事前に名前や連絡先などを登録しておくと、乗船名簿の記入が不要になっています。以前に比べると手続きが早くなりました。
  • 本船は1995年の建造で乗船当時18歳と高齢化していましたが、船内はとても綺麗に整備されていました。代替船の情報もありあと少しで引退すると思われますがもったいないぐらいです。
  • エントランスの螺旋階段。
  • 2等船室
  • 本船で特徴的な瀬戸内海をイメージしたデザイン。
  • 出港も定刻より早く19:57頃には離岸しました。
    新門司の離岸方法は一番奥のバースからですが、昔と違うしばらくバックをして、名門のターミナル側に移動してから前進回頭して出港。静かな出港でした。
  • 以前乗船したときは阪九フェリーはレストランの価格帯が高い印象があったのですが、今回見てみると安くなっているように感じました。自販機の価格も陸上と同じ通常の価格になっています。
  • 神田造船川尻で建造された本船。それ以前の神田造船建造の船と同じように船尾に展望浴室があります。
    朝の展望浴室の利用は07時からとなっていましたが、ドアには06:30〜となっていて実際にこの時間から利用できました。
  • エントランス近くのロビー。それほどパブリックスペースは多く無いですが、ある程度はあります。
  • 今回は1等和室を利用しました。定員3名の部屋ですが、1等洋室2名の部屋が最近の需要に見合うだけ設置されてないためか、2名での利用でも貸切料金をとらないという例外のルールがあります。
  • 瀬戸内海の航路は関門海峡から明石海峡まで、道路のように基準となるセンターラインがあり、一定間隔で中央にブイが置かれています。その線を基準に狭い航路を右側通航で通航するので左舷側を見ていると、下り便のフェリーとすれ違います。その船を灯りからどのフェリーか推測したりできます。写真は客船の「ぱしふぃっくびいなす」(拡大して見てください)
  • そんな感じで、揺れのない瀬戸内海の船旅は続きます。
  • 翌朝のデッキ。播磨灘ぐらいで明るくなります。播磨灘は島の多い瀬戸内海で最も開けた場所で、一番周りに何も見えなくなる場所のように思います。
  • 上り便での一番大きなイベントは朝の明石海峡通過。来島海峡大橋や瀬戸大橋が深夜の通過になるので、ここが一番メインになります。乗客のみなさんも多くデッキに出てきます。神戸入港の1時間半ぐらい前。
  • 明石海峡を通過すると目的地の神戸港はもう目の前。大阪湾を進み入港体制に入ります。
  • 新門司出港では少し先に出港した名門との間隔も大阪湾に入る頃にはだいぶ近くなっています。前方を見るとこのようにいるのが分かります。この2隻は週末いつも一緒に行動する形になっています。
  • 神戸(六甲アイランド)への入港では、コンテナターミナルなども眺めながらの入港です。
  • 写真左側の岸壁が本船が入港するバース。奥には大分から先に入港したフェリーさんふらわあの船が見えます。
  • 岸壁の角で向きを変えてバックで接岸。定時の入港でした。
    「フェリーせっつ」についての詳細はこちらを御覧ください