- 苫小牧東港の周辺にはほとんど灯りがなく、対岸の北海道電力苫東厚真発電所ぐらいが見えています。バース前で時計回りに回頭をして港の外に向きを変えていきます。苫小牧東港の内陸部には石油備蓄基地もあり、何もないように見える港内にVLCCも入れるドルフィンがあります。
- 出港してしばらくすると、敦賀〜苫小牧東航路の「すいせん」(苫小牧20:30到着)が見えてきました。敦賀から直行で来る高速フェリーです。「らいらっく」の寄港便は34時間かかりますが、直行便は21時間で到着します。「すいせん」とは右舷対右舷ですれ違いました。
さらに、この奥には自衛隊がチャーターする旧新日本海フェリーの「はくおう」が停泊していましたが目視では確認できませんでした。「はくおう」は苫小牧では新日本海フェリーのバースを使用しています。
この日は風が強く、出港直後から少し揺れを感じます。
- レストランはカフェテリア形式で、トレイに食べたいものを載せていき、最後に支払いをする仕組みです。お皿にはすべてラップがかけられていて、感染症対策がとられています。商品によっては、注文してから料理して出来たてが届けられます。
- ショップの営業時間は断続的でそんなに長くありませんが、飲料などは自動販売機で24時間販売されています。飲料以外にも、カップラーメンやアイスクリーム、お酒(夜間休止)、タバコの自動販売機がありました。船内にタバコの自動販売機があるのは珍しいように思います。
- (波の画像挿入)
この日は日本海にある低気圧の影響で、太平洋側では波が高くなりました。苫小牧出港後に揺れ始め、津軽海峡の手前では東からの波が4mほどになり、立っていてもフラフラするぐらいでした。写真はまだ大きく荒れる前頃ですが、波しぶきが上がると強風で舞い上がって、船体より高い場所まで波しぶきが上がっていました。
津軽海峡に入るために向きを変えると、船体の真後ろからの波になって、波長の長い大きな波で、200mの船体がサーフィーンをするかのように、ゆっくりとした揺れになり、揺れ自体は減りました。揺れたのは2時間ほどでしたが、この波の影響で、速力を落としていたようで、AISでは15kt程度まで下がっていました。