生名フェリー「ゆめしま」乗船記

因島(広島県)→生名島(愛媛県)→因島
乗船時期:
  • ゆめしま
  • 2024年6月に愛媛県と広島県をつなぐ、しまなみ海道にある因島(広島県)から対岸の生名島(愛媛県)までの短距離を渡すフェリー「ゆめしま」に乗船しました。ゆめしま海道と呼ばれる生名島、岩城島、佐島、弓削島は、互いには橋で繋がっていますが、本州や四国と陸路で繋がっていなく、しまなみ海道のいずれかの島にフェリーで渡る必要があります。この航路は狭い瀬戸を渡るだけのわずか350mの航路です。1kmもない大型船であれば2隻分の全長しかありません。
  • 長崎桟橋
  • 手前が、因島の土生港(長崎桟橋)です。長崎桟橋は、土生港旅客ターミナルのある場所からは300mほど南東にあり別の場所です。奥に見えているのが目的地の生名島の立石港で、赤い可動橋があるのが桟橋です。すぐ目の前にあります。頻繁に往復していて、写真のように接岸中もロープを使って係船していません。
  • 長崎桟橋
  • 長崎桟橋を海側から見た写真です。桟橋の横には立体駐車場があります。狭い市街地に桟橋がありますが、この駐車場に車を置いて移動することもできます。立体駐車場の1階(桟橋側)に売店がありそこで乗船券も販売されています。そのほか立体駐車場の1階が路線バスのバスセンターがあり路線バスが発着しています。
  • ゆめしま
  • 立体駐車場1階の売店で乗船券を購入して、フェリーが入港してきたら浮桟橋に移動します。この航路は陸上の係員はなく乗組員だけで運航されていますので、特に乗船の案内はなく、好きな時に桟橋まで移動します。車道には近づかないように注意しましょう。
    到着した船から下船する人が終わったら、自由に乗船できます。乗船は車と同じランプウェイの端っこからです。
  • 船内図
  • わずか350mの航路、船内はシンプルです。最近の両頭フェリーに多いバリアフリーの構造で、車両甲板と同じ1階の右舷側に小さな客室があります。2階はデッキになっています。
  • 客室
  • 1階にある客室です。ここはエアコンがきいていて、少数のベンチがあります。この日は混んでなく車なしの旅客は数人でした。
  • GPS表示
  • 客室内に、現在位置がプロットされるGPS表示がありました。わずか350mの渡るだけの航路で位置を見るまでもありません。
  • ゆめしま
  • 1階の残りのスペースにはトイレとデッキ上のベンチがあります。
  • ゆめしま
  • 2階はただのデッキで何もありません。1階より少し景色がよく、1階が混雑した時にはゆっくりできそうです。ベンチなどはありません。
    乗船券は、出港して入港するまでに3分間の間に乗組員の方が回収してまわるので、やってきたら渡します。
  • ゆめしま
  • 因島・土生港を出港するとすぐに目的地です。離岸して着岸まで2〜3分です。
  • ゆめしま
  • 2階の上の3階にブリッジはあります。(旅客は2階まで)
  • 生名島立石港
  • 生名島の桟橋には待機中で運用されていないフェリーがもう1隻いました。
  • 生名島立石港
  • こちらも浮桟橋への接岸です。
  • 生名島立石港
  • 下船すると浮桟橋の上に屋根がある待合スペースもありました。
  • 立石港
  • 上陸してすぐの場所にフェリーターミナルを兼務した「立石港務所」という施設があります。
  • 立石港
  • 生名島側の乗船券の販売のほか、レンタサイクルなど生名島側の拠点になる設備があります。
  • 立石港
  • フェリーの出港時刻が出ていますが、日常の足で日中は20分毎、夕方は10分毎と電車並みの頻度で出ています。
  • 駐輪場
  • 立石港から乗船していく島民のための駐輪場も広くあります。
  • パトライト
  • 陸上には係員がいませんので、車両の乗船開始の合図のために、回転灯が設置されていました。下船する車が終わって乗船開始になると合図が出るようです。一見さんが先頭になると気づかなそうですね。
  • ゆめしま
  • 帰りも浮桟橋にある待合スペースで待っているとすぐに沖から「ゆめしま」がやってきました。
  • ゆめしま
  • 正面から接岸。これだけ高頻度で運航していても車はしっかり乗船しています。フェリーで渡ることが日常になっているのがわかります。
  • ゆめしま
  • ランプウェイが降りると下船が始まり、旅客はすぐに乗船開始です。
  • ゆめしま
  • 帰りもわずか2〜3分で土生港に戻ってきました。