若戸渡船「くき丸」

若松〜戸畑(北九州市)
乗船時期:2015年2月(戸畑→若松)
  • 北九州市西部にある洞海湾を横切る若戸大橋と平行して、運航されている市営渡船が若戸渡船です。
    若戸大橋を渡ることができない、徒歩と自転車だけが乗船できる市民の足となっています。
    横切る洞海湾は、湾の奥には日本の近代化の象徴として有名な八幡製鉄所があり、大規模な工場に囲まれています。水質汚濁が酷く、1960年代には日本で最も水質の悪い死の海になり、魚介類だけでなく、大腸菌すら生息できないほどになっていました。現在は、公害対策が進み、魚介類が生息する海に戻っていて、港に行っても臭うことはありません。

    戸畑港には、JR戸畑駅から徒歩10分程度で一本道をまっすぐ歩くと到着します。周辺にはあまり店はなく、戸畑駅は港と反対側の方が栄えています。
  • 戸畑港の乗り場。小さな建物が道路の突き当りの真正面にあります。
  • 今回乗船する船は、小さな「くき丸」(19GT 16m)という渡船。
    洞海は細く長い湾で、若戸大橋付近では最も細い場所で250mほどの幅しかありません。若戸渡船の航路の長さもたったの370mほどです。
  • 市民の足となっている渡船ということで、運賃はたったの100円とバスよりも安いです。チケットは港の自販機で買います。
    看板にも歴史を感じますが、若戸渡船の歴史は長く明治時代からあります。
  • 運航は1時間に3〜5本と高頻度で運航されていますので待ち時間はあまりありません。
    運航船は「くき丸」以外にも「第十八わかと丸」という船もいます。
  • 船が着くと乗船開始。浮き桟橋から乗船します。
  • 船内はとてもシンプルです。船室は1つだけで、四隅にベンチがあるのみ。前方にはテレビがあります。
    客室の後のデッキは自転車のスペースで数台の自転車を積むことができます。客室の両側はデッキになっています。
  • 戸畑港を出港。両岸のエリアには昭和の歴史的建造物も多く残っています。
  • 下から眺める若戸大橋。洞海湾の若松航路は大変狭いですが、八幡製鉄所に出入りする大型船も航行する港で、数万トンクラスの貨物船もよく通過します。
  • 片道約3分の短い船旅。すぐに対岸の若松港に到着です。
  • あっという間の船旅でした。