瀬戸内海汽船「シーパセオ」

広島〜呉〜松山
乗船時期:2019年9月
  • 広島を出港するまでの前編の続きです。

    松山観光港からやってきたスーパージェット「祥光」とすれ違いました。スーパージェットは、双胴船タイプの高速船で32ktの高速で走ることができます。
  • 広島港の近くではマツダの車を工場から運ぶ比較的小型の自動車運搬船をよく見かけます。
  • 呉港に近づくと左手に神田造船若葉工場が見えてきました。本航路フェリーなどもよくドックに入っている場所です。この日は台風が接近する前で、近くでは巡視船が錨泊していました。
  • 呉港に到着するとJMU呉で建造中のVLCCなどの巨大船をみることができます。完成すると半分近く海の中ですが、建造中は多くが海面より上に出ています。背景の街並みと比較してもその巨大さがわかります。
  • 建造中だったVLCCは「朋栄」と「丹沢」の2隻。
  • 呉港にも広島港と同じく船尾から着岸します。呉〜松山での乗客も多くいます。呉〜広島も多くはないですが少しいます。
  • 着岸するとすばやく車と人を乗船させて出港です。
  • 呉港の横には海上自衛隊呉資料館に陸揚げされた潜水艦が見えます。陸上でみるとその大きさがわかります。
  • 呉港を出港すると音戸の瀬戸に向かいます。その手前の造船所でフィリピン向けの新造フェリー「TRANS-ASIA 20」が建造中でした。日本の中古フェリーがフィリピンに行くことは多いですが、新造船を日本で建造することは多くはありません。
  • 「シーパセオ」は音戸の瀬戸に入っていきます。最も狭い場所で80mしかない非常に狭い海峡で、980GTの本船にはギリギリの場所です。小型でも反対から貨物船が来るとすれ違えないため、海峡の手前で待つことになります。航行の管制はないため、目視で確認しながら進みます。音戸の瀬戸には2つの赤い橋がかけられています。
  • 音戸の瀬戸を抜けるとブイを回って今までの狭かった海域を離れます。
  • ここからは、瀬戸内海の中では広い安芸灘です。島までの距離もあり、今までの海域よりは波が高くなりやすいです。台風が接近していたこの日は、いつもは穏やかな瀬戸内海でも白波がたっていました。
  • 南風が強くなり少し揺れを感じるようになってきました。船首で時々波を叩くようになり、波しぶきが見えるようになってきました。穏やかな瀬戸内海では珍しいことです。
  • 高速船のスーパージェットは、高波を避けて第2基準航路の島影を走っています。
  • すれ違う松山観光港から出港してきたフェリー「四万十川」も波しぶきをあげています。
  • 瀬戸内海を東西に横断するメイン航路の釣島水道を横切ると目的地の松山観光港は目の前です。
  • 松山観光港が近づくと再び穏やかになり、高浜瀬戸を南下して松山観光港に向かいます。いつもはいる松山・小倉フェリーは、台風からの避難のためいなくなっていました。
  • 松山観光港に着岸。フェリーターミナル2階から直接乗船できる人道橋が整備されていますが、今回は船内で階段を降りてタラップから岸壁への下船でした。いつも人道橋を使っているわけではないようです。
  • 「シーパセオ」はすぐに折り返し便で広島に再び向かいます。