瀬戸内海汽船スーパージェット「宮島」乗船記

松山観光港〜広島港
乗船時期:
  • 航路図
  • 2025年9月に、四国の松山観光港から広島港まで、高速船のスーパージェット「宮島」に乗船しました。四国地方最大の都市の松山と中国地方最大の都市の広島をむすぶ主要航路す。瀬戸内海汽船と石崎汽船の共同運行で、高速船とフェリーを各社2隻ずつ合計8隻が就航しています。利用者はわずか1時間で到着する高速船か、所要時間は2時間40分かかるものの旅客運賃は安く車も乗船できるフェリーから選択することができます。
    高速船のスーパージェットは毎時1便の高頻度運航でしたが、近年は便数を減らし2025年9月現在1日9便です。日中は2時間に1本ぐらいです。新しい高速船が就航する2025年11月以降は、1日8便に減る予定になっています。
  • 宮島
  • 松山観光港で待っていると、沖から瀬戸内海汽船のスーパージェット「宮島」がやってきます。28ktという高速で走る本船はどんどん近づいてきます。
  • 宮島
  • 高速船は、松山観光港のターミナル正面の一番アクセスのいいAゲートの桟橋です。
    スーパージェットは双胴船タイプの高速船で、船体中央部は浮いていて後ろまで見えています。
  • 祥光
  • スーパージェットは各社2隻の4隻体制で、毎時運航していた時代は、3隻で運航可能なダイヤで通常は常時1隻が広島で休憩するダイヤでした。現在は便数が減っているため、松山観光港側でも1隻が休憩しています。
    2025年秋以降にスーパージェットの代替となる高速船の就航予定が発表されていますが、各社1隻ずつの発表で2隻で運航可能なダイヤになることから、高速船は今後は2隻体制になるものと思われます。その場合、ドックによる定期検査の時は1隻体制になってしまうのかもしれません。
  • 宮島
  • 折り返し運航のため、出港10分前に乗船開始になります。
  • 客室
  • スーパージェットは高速船としては大型で、総トン数は189トン、1階の普通席と、2階のスーパーシートがあり、定員は153名です。
    写真は1階席です。この日の便は、窓際の座席が1人か2人で埋まり、少しだけ中央の座席に座っている程度で、まばらな乗船率。以前よりは減っている印象を受けました。
  • 売店
  • 客室後部には売店があります。
  • ソファー席
  • 客室の外の、乗船口近くにはソファー席もあります。
  • ななしま
  • 定刻で松山観光港を出港しました。一部便が松山観光港に寄港するようになった中島汽船「ななしま」と出港直後にすれ違いました。
  • 景色
  • 高速船タイプの本船は、停泊中よりも速力を出してからの方が安定し揺れが少なくなります。
    この航路では松山から音戸の瀬戸まで、西側に島が見え続けるこのような景色が続き、船内は心地よく寝る人が多くなります。
  • シーパセオ
  • 音戸瀬戸の手前で、スーパージェットの2倍以上の時間をかけていくフェリー「シーパセオ」を追い抜きます。この航路では、フェリーに乗ると追い越す高速船を間近に撮影できます。ただし、釣島水道の野忽那島付近では、高速船は西側を航行することがあり少し離れます。
  • 音戸瀬戸
  • この航路のハイライトは狭い音戸瀬戸の通過です。高速航行するスーパージェットもここだけ、速度を落としてゆっくりと通過します。特に今回のように前に小型貨物船が航行しているときは、それに続いていくためゆっくりになります。
  • こまち丸
  • 今回の便は松山〜広島の直行便で、呉港に寄港しないためそのまま広島に向かいます。呉〜広島の区間は呉港に出入りする船などに出会うことが多い区間になります。広島からタグボート「こまち丸」がやってきました。P旗を掲げていて、広島港からパイロットを乗せて呉の本船に向かっているようです。
  • 広島港
  • 広島港に到着しました。広島港の桟橋は広く屋根もしっかりとあります。
  • 道後
  • 隣には休憩中のもう1隻のスーパージェット「道後」が停泊していました。
    この光景を見られるのも新しい高速船が就航する2026年春までです。