石崎汽船「翔洋丸」乗船記

松山観光港→広島港
乗船時期:
  • 航路図
  • 2024年2月に四国の松山観光港から広島港まで石崎汽船「翔洋丸」に乗船しました。四国地方と中国地方の県庁所在地を結ぶこの航路は橋ができた現在でも利用者の多い航路です。松山から音戸瀬戸までは安芸灘を横断し、音戸瀬戸から広島にかけては狭い隙間を進みます。
  • 高浜港
  • 松山観光港に公共交通機関でアクセスする場合、2024年現在は松山市中心部から伊予鉄道高浜線で高浜駅まで移動して、高浜駅から松山観光港までの連絡バスに乗車します。以前は松山市中心部から松山観光港までのリムジンバスがありましたが、2023年にほほぼ廃止されました(観光港発の3便のみ)。高浜駅を降りると、駅の出口から真正面が興居島や中島へのフェリーが出ている高浜港です。船が生活の移動手段だった瀬戸内らしい景色です。松山観光港はここではなく、600mほど北側に行った場所にあります。連絡バスにい乗らなくても歩いて行っても景色が綺麗です。
  • 松山観光港
  • 松山観光港は2層吹き抜けのターミナルです。1階にチケットカウンターや売店があり、高速船は1階から乗船します。広島・呉港路や小倉航路のフェリーは2階から人道橋を通っての乗船です。近距離航路と夜行航路がうまく両立できているターミナルです。
  • 松山観光港
  • 1階にはお土産などが売っている売店があります。以前は2つあったように思いますが、現在はどちらも同じいよてつショップになっています。
  • 興居島の名産物
  • 松山観光港の真正面にある興居島の名産物の自動販売機がありました。興居島への船は松山観光港からは出ていません。さきほどの高浜港から興居島のフェリーは出ています。
  • スーパージェット
  • ターミナル正面には高速船のスーパージェット「祥光」がいます。スーパージェットの直行便は1時間10分で広島に到着します。フェリーは2時間40分です。
  • 松山観光港
  • フェリーに乗船するときは2階の人道橋からです。ターミナルビルから続くガラス張りの通路を歩いていきます。
  • 翔洋丸
  • 折り返し乗船するフェリー「翔洋丸」が入港してきました。海面より上はスペースを最大で使えるように四角い形をした瀬戸内海型のスタイルをしています。換気口のある1層の車両甲板の上に1層の客室があります。
  • 松山観光港乗船口
  • 2階の人道橋、Dゲートから乗船します。小倉行がこのバースから出ていたときは、小倉行がDゲートで、広島行きは、隣のCゲートから階段を降りて乗船していましたが、現在は人道橋を使って段差なく乗船ができるようになっています。
  • 翔洋丸の船内図
  • 「翔洋丸」の船内図です。客室フロアは3階だけのシンプルな作り、4階はデッキになっています。2階は踊り場なので実質はなく、1階が車両甲板です。シンプルな作りになっています。
  • 翔洋丸
  • 客室後方の1区画だけが雑魚寝スペースになっています。小さな子供連れやお年寄りなどの利用が多いです。
  • 翔洋丸
  • それ以外のスペースが椅子席になっています。同じ航路を走る瀬戸内海汽船のフェリー「シーパセオ」と違いシンプルな客室で種類はありません。
  • コンセント・USB
  • 一部のテーブルなどにはコンセントや充電用のUSBもありました。
  • 自動販売機
  • 船内には飲料とお菓子の自動販売機があります。横には電子レンジと給湯器もあります。このほか、案内所が簡易的な売店になる時間がありますが、出港直後の短時間だけで品揃えも多くありませんので、基本的には事前に購入しておくようにしましょう。
  • デッキ
  • 4階はデッキになっていて屋根がある場所に椅子が多くあります。冬でなければここにいるのも気持ちがいいです。
  • 車両甲板
  • デッキの後ろからは車両甲板が見えています。松山は船首側から積み込み、広島や呉は船尾側から下船します。
  • 翔洋丸
  • 客室フロアは3階の1フロアのみですが、エレベーターも設置されています。4階のデッキには移動できず、エレベーターは1階の車両甲板と3階の客室フロアの行き来用です。