QUEEN BEETLE
JR九州高速船

「QUEEN BEETLE」

船名「QUEEN BEETLE」
総トン数 2,582GT
全長83.5m
航海速力36.5kt
旅客定員502名
積載能力なし
造船所Austal(オーストラリア)
建造2020年10月竣工し日本へ回航
2021年3月20日国内遊覧就航
2022年11月4日航路就航
IMO No.9874777

船の概要

「QUEEN BEETLE」は、JR九州高速船がジェットフォイルを運行していた博多港(福岡県)〜釜山港(韓国)に就航させる目的で、大型高速船としてオーストラリアで建造されました。インバウンドも盛んだったコロナ禍前に計画され建造され、2020年7月に就航予定でしたが、新型コロナウイルス感染症による国際航路停止の影響を受けて就航することができず、翌年2021年3月にまず国内航路での遊覧クルーズを不定期に行う形で就航しました。遊覧クルーズでは、博多湾や沖ノ島へのほか、関門海峡の門司港や長崎港へのクルーズも行っています。その後、新型コロナウイルス感染症での入国制限が緩和されたのに伴い、2022年11月4日に週末限定で、博多〜釜山の定期航路に2年遅れで就航しました。
これまで就航していたジェットフォイルが小型の高速船で、航行中は飛行機のように座席に着席のうえシートベルトの着用の必要があったのに対し、本船は高速船ですが大型化することで海洋生物への衝突の影響などを軽減させ、航行中も自由に船内を歩くことができ、より船旅としての時間も満喫できるようになったのが特徴です。コンセプトは『移動そのものを楽しむ旅へ』となっています。
QUEEN BEETLE
「QUEEN BEETLE」(博多港)
QUEEN BEETLE
「QUEEN BEETLE」(博多港)

客室

客室は国際航路とはいえ、3時間40分の短距離航路ですので個室はなく、椅子席になっています。1階にはメインとなるスタンダードクラスが348席、2階はビジネスクラスで120席(シートは2タイプ)あります。どちらも、自席以外に展望スペースや共用ラウンジなどのパブリックスペースもあり、ゆっくりすることができます。

船内設備

船内設備は、短距離航路なのでレストランや大浴場といったサービスはありませんが、高速船とは思えないぐらい充実しています。軽食や飲み物があるキオスク(売店)、展望スペースや自転車置き場、ロッカールームにキッズスペース、授乳室もあります。キオスクはビジネスクラス向けにも別途用意されています。3階には今までの高速船では実現できなかった外部デッキもあり、高速船でありながら外の空気を浴びながら異国へ移動することができます。