カメリアライン「ニューかめりあ」乗船記

釜山港(韓国)→博多港(福岡県)
乗船時期:2017年7月
  • 韓国第2の都市釜山から、福岡の玄関口、博多港まで夜行の国際フェリー「ニューかめりあ」に乗船しました。わずか200kmしか離れていない日韓の都市を結ぶ航路で、多くの方の利用は僅か3時間で結ぶ高速船ビートルだと思いますが、ゆったりできる夜行フェリーも運航されています。日本から出国が昼間便、入国が夜行便になっていて1日1便です。博多と釜山の距離がどれだけ近いかというと、博多から大阪への半分以下、広島や松山への距離よりも釜山のほうが近くなっています。九州北部でAMラジオをつけるとよく韓国のラジオが入ります。
    関釜フェリーと同様に夜行航路としては短い距離のため、出入国手続きの関係で、釜山港の手続き可能時間に乗船してから出港までに時間があり、入港から博多港の手続きが開始されてから下船するため時間があります。
  • 釜山駅から釜山港国際旅客ターミナルは見えていて、徒歩10分で移動できる距離です。市内から地下鉄で移動する場合も、釜山駅で降りるといいかと思います。釜山駅からバスもあります。2015年に移転した現在のターミナルは新しく広いです。

    ターミナルの設備については釜山港国際旅客ターミナルのページで紹介しています。
  • ターミナルに到着した17:50頃、博多港から昼便として乗船する「ニューかめりあ」到着するところでした。関釜フェリーの後ろに入船で着岸します。
  • ターミナルは乗船客が行き交うのは1〜3階で、1階は駐車場、2階が到着フロア、3Fが出発フロアとなっています。2Fと3Fにはデッキがあって、船を眺めることができます。衛星写真をみると屋上もあるようですが、5階より上はイベントスペースになっていて行くことができるのかは分かりません。
  • 本日乗船する「ニューかめりあ」国内総トン数で10,862トン、国際航路などで使われる国際総トンでは19,961トンになる大型船です。カメリアラインは日本の海運会社になるため船籍も東京になっていて、日本基準で運航されています。建造は三菱重工業下関造船所。普段の定期検査は広島県の神田造船でやっています。最上階は乗組員スペースですが、そこを含めて客室デッキが4デッキもあり、背が高いのが特徴です。
    後に書きますが、日本船籍で釜山港ではパイロット乗船が必要なため、毎回パイロットを乗船させています。このときもパイロットボートを横付けして下船しているところ。
  • 釜山港旅客ターミナルの岸壁は、北側に大型フェリー2隻のバース(陸側が関釜フェリー、沖側がカメリアラインとパンスターフェリー)、ターミナル前に高速船の浮桟橋が2つ。
  • ターミナル南側にも高速船が使うと思われる岸壁が2〜3バースありました。
  • ターミナルには2階と3階にそれぞれ1店ずつ、狭めですがセブンイレブンがありますので乗船前の最後の買い物はできます。
  • 乗船手続きから出国、実際の離岸までは時間があり、「ニューかめりあ」の場合、18:30乗船手続き〆切、出国手続きが19:00〜19:30(サイト上は20時)。実際の出港(離岸)は22:30です。表示時間は色々あるので正確なところがよく分かりません。
    チケットカウンターに、パスポートを持っていき手続き。乗船名簿のような紙も置かれていましたが、ネット予約していてパスポートを提示したら特に記載は不要でした。窓口は日本語が分かる人がいます。
  • 出国手続きが始まった19時過ぎにはターミナルから人影がぐっと減りました。みなさんすぐに乗船したようです。船での乗船の場合、日本からの乗船で手荷物検査はありませんが(税関で呼び止められなければ)、韓国からの出国では空港と同じように金属探知機やX線での検査があります。
  • イミグレのゲートの数も多く殆ど並ぶことなく出国。乗船口に向かう前にロビーがあり19:10ぐらいから手続き開始。このスペースにもカフェや免税店が数店あります。
  • 船に向かって長い通路を歩いていきます。乗船する人道橋の前で再び乗船開始待ち。なぜか、所々待ち時間になります。19:30ぐらいから乗船開始になり乗船。
  • 国内航路のフェリーと同じように、乗船したら個室の場合はインフォメーションで部屋の鍵を貰います。
    こちらの航路でも乗客の9割は韓国人のようです。関釜フェリーと違って日本人も少数はいました。日本側の船ですが、客室のスタッフは韓国の方で、日本語も話せるようです。
  • 今回利用した客室は、特等ツイン。公式サイトの写真は洋室タイプですが、この部屋は和洋室タイプの方です。客室の入口で靴を脱いで入るカーペット敷きの部屋で、シングルベッド2つのほか、布団も1つあり最大3名まで使えるようになっています。
  • ベッドの高さも低いのでバリアフリーにもなっているような部屋です(靴を脱ぐところに段差はありますが)
    部屋にはシャワーとトイレ、洗面台があります。
  • 乗船してから本船の出港まで3時間ほどありますので、今回は船内のレストランで夕食を食べました。本船の船内通過は日本円です。レストランは食券制で日本円の自販機で購入します。
  • レストランのメニューは豊富で日本側の食べ物が多いです。ラーメン500円、肉うどん600円、カレー700円、エビピラフ800円、チキン南蛮定食1000円、カルビビビンバ800円、キムチ100円など。
  • レストランは広く、テーブルで食券を渡すとテーブルまで運んでくれます。
  • 就職を食べ終わって一段落しても出港まではまだ時間があります。フェリーは岸壁に止まったままホテルのように過ごします。デッキからはプランの夜景が見えています。
  • 乗船した人道橋も取り外され、ターミナルはひっそりとしています。空港にもあるタイプのボーディングブリッジです。
  • 本船の前方には、前方が見えるラウン材「Polaris」があります。
  • 窓際に椅子とテーブル、後方にはソファがあります。
  • 前方を見ると、同じく乗船後に出港を待っている関釜フェリー「はまゆう」がいるのが見えます。
  • Polarisの部屋の前に、桜の絵が飾られていました。日本の船だと感じました。