日中国際フェリー

「蘇州号(Su Zhou Hao)」

大阪神戸~上海(中国)に就航
船名「蘇州号(Su Zhou Hao)」
総トン数 14,410トン(国際)
全長・全幅154.7m×22m
航海速力21kt
旅客定員272名
積載能力-
造船所新来島どっく大西
建造1993年1月
IMO No.9030632
「蘇州号(Su Zhou Hao)」は中国の船会社、上海国际轮渡有限公司(上海フェリー)によって運航されていましたが、2020年の途中から経営難により、ほぼ同じ航路を運航する日中国際フェリーに運航が引き継がれました。2020年12月以降は、「新鑑真(XIN JIAN ZHEN)」とセットで、神戸港にも入港し、上海〜大阪・神戸を結んでいます。「新鑑真」が火曜日に日本を出港するのに対して、本船は金曜日に神戸・大阪港を出港しています。どちらも船の大きさは同じぐらいで、国内フェリーが使用する国内総トンでは8000〜1万トン程度の大きさになるかと思います。2泊3日の長い航海で大阪から穏やかな瀬戸内海を通って関門海峡を抜け、玄界灘から東シナ海の大海原を上海に向けて進みます。気象状況によっては、大阪から南下して紀伊水道を通り、高知・鹿児島沖の太平洋を西へ進むこともあります。空路を使わずに日本から大陸に渡るバックパッカーの航路としても利用されています。
上海のターミナルは中心部にも近い場所にあり、東シナ海から揚子江に入ってさらに細い黄浦江の中にあります。(黄浦江についてはこちらも参考)毎週1往復のペースで便があり、同じ航路を日中国際フェリー「新鑑真」も運航しています。
客室は、国内航路と同様に、相部屋の雑魚寝の2等からリビングとベッドルームが別れた個室の貴賓室まで7ランクあります。時間はかかりますが、2等であれば学生往復2万7000円、一般は3万円(2019年現在)という安さで中国に渡ることができます。

パブリックスペースは、レストランやラウンジ、売店、ゲームコーナーのほか、中国らしく麻雀室があります。日本の船のように展望風呂がありますが1等以上限定で、2等はシャワートイレになります。中国の船ですが、船内通貨は日本円のみになっています。瀬戸内海を航行中は、日本国内航路と同様に大半の場所で日本の携帯電話の電波がつながります、玄界灘を抜けて東シナ海に出ると大海原ですので携帯の電波は無くなります。船内には医務室があります。

「蘇州号」(上海港)