カメリアライン「ニューかめりあ」乗船記

釜山港(韓国)→博多港(福岡県)
乗船時期:2017年7月
  • 前方に泊まっていた下関行の関釜フェリー「はまゆう」はひと足早く20:50に離岸し出港を開始しました。
  • 並んでみると、「ニューかめりあ」に比べて「はまゆう」が一回り小さいのがわかります。
  • 時間とともに様々な色にライトアップされた橋をバックに回頭して出港していきました。
  • 船内の営業時間表。掲載されていませんが、レストランも夜の営業があります。朝は下船開始ギリギリまでやってくれるようですね。下船時刻も早く、博多港は中心部にも近いので今回は下船してから食事しました。
  • エントランスに売店があります。売っているのは日本側の商品でお菓子類や飲み物を中心とした構成です。
  • ペットボトルを中心に陸上と変わらない価格体系です。日本円での価格表示になっています。韓国側の商品はお酒がありました。
  • 船内にはコインロッカーがあります。中サイズが200円、小サイズが100円です。少し使われていますね。2等船室などの相部屋の場合は盗難にあわないようにここに預けるのもいいかと思います。
  • コインロッカー以外に貴重品ロッカーもあります。インフォメーションに言って鍵をもらって使う形式のようです。こちらはおそらく無料です。
    隣には下船時間が書かれていて、博多港は7:30からです。
  • エントランスの階段。上下のデッキへの移動は階段とエレベーターがあります。
  • 関釜フェリーやパンスターフェリーと比べてパブリックスペースは広くありませんが、中央部には椅子とテーブルがあります。
  • 大きなテーブルのスペースもあります。テレビはなぜか2つあります。
  • エレベーターです。船用のゆっくりとしたものですが、乗船したときの「中甲板」から客室フロアの「3〜5甲板」を移動することができます。○階ではな甲板の表現になっています。本船の表示は、日本語表現が多かったです。
  • 22:17、港の奥の方から1隻のボートがこちらに近づいてきます。パイロットボートです。「ニューかめりあ」は釜山港で毎回パイロットを乗船させています。パイロットボートの待機場所は旧国際フェルーターミナル付近にあります。
  • パイロットボートはフェリーに頭を付けて、一瞬でパイロットさんは乗船していきました。このときの時刻22:19。
  • 通常パイロットさんが乗船してから船の離岸までは色々船の特性の引継ぎなどあるため30分程度はかかることが多いように思いますが、毎日入港している船と会って引継ぎなくすぐに離岸作業開始です。パイロットボートが横付けした22:19から6分後の22:25には岸壁を離れました。船内を移動するだけでも時間かかると思いますし、乗船次第の出港になっているようです。
  • 夜の釜山港を静かに離岸していきます。特に案内もなく出港でしたが、デッキにはその様子を見ている人もいました。
  • パンスターフェリーと共用しているバースには、ランプウェイに合わせた切り込みが2つあります。岸壁を低くする切り込みはあまり日本のフェリー岸壁では見かけないようにも。
  • 離岸作業のプロペラの水流で海面をかき混ぜて、表面の温度が下がったのかバース近くの海面には少しもやっと霧がでてきました。
  • バックして反時計回りに回頭して虹色にライトアップされた橋に向かって進んでいきます。
  • 22:37橋下を通過。入港のときの昼間の姿とはだいぶ違って夜の釜山らしい姿です。
  • 橋の横にはコンテナターミナルが広がっています。この近距離の岸壁が数日前の入港のとき(「SEONG HEE」乗船記)には濃霧で見えませんでした。
  • 22:48、釜山港の一番外側にある防波堤付近まできました。すると左舷側から1隻のボートが近づいてきます。離岸前に近づいてきてパイロットさんを乗船させたのと同じパイロットボートです。
  • 下船は航行しながら行われます。本船側は低速で針路を変えずに走り続けます。パイロットボートが左舷の縄梯子の用意された場所に接近。外からはよくみる光景ですが、自分の乗っている船で見る機会はなかなかないです。国内航路でパイロットを乗せることはありませんので国際航路ならではの光景です。
  • 一瞬でピックアップし、離れていきました。
  • 折返していくパイロットボートと釜山港の入口の防波堤。数日前の濃霧ではこの防波堤も見えませんでした。
    「ニューかめりあ」は夜の玄界灘をゆっくりと南下していきます。出港後、1時間もせずに韓国側の携帯の電波は入らなくなり、日本側の電波が入るまでは圏外になります。
    この日は全く揺れを感じることのない穏やかな航海でした。
  • 翌朝、6時過ぎに博多港中央埠頭に定刻で着岸しました。入国手続が始まる下船開始は7時半。それまでは船の中で待機です。見慣れた博多港ですが、船内から自由に出ることができない入国前です。
  • 中央埠頭の先端には毎日のように入っているクルーズ客船がこの日も入港してきていました。
  • 7時半に下船して入国します。入国審査のゲートは日本人と外国人で分けられていて、日本人用は1つでしたが日本人は少ないのでほとんど並びません。国際航路のフェリーに乗るときの楽しみの1つは、飛行機の旅では押されないスタンプがイミグレで押されることです。ここ、博多港から出入国するときのスタンプは「HAKATA(博多)」になります。港の名前が福岡ではなく博多港なので、福岡空港とは違うスタンプです。
    右側は以前、博多港から出国したときのもの
    ※画像は一部加工しています。

    ターミナルの設備については博多港国際ターミナルのページで紹介しています。