長時間乗船する大型フェリーには、多くのタイプの客室があります。最近のフェリーの客室名は様々で同じ名称でも会社によって内容が異なっています。ここでは、旧来の名称で「○○クラス」とおおまかにランク分けしてご紹介します。客室を選ぶときのポイントは、大きく「個室か相部屋か」「バス・トイレが個室にあるか無いか」「ベッドか雑魚寝か」の3点です。

エントランス案内所売店自動販売機レストランカフェ展望大浴場展望ラウンジ・ロビーデッキ車両甲板キッズスペース・授乳室コインロッカー給湯器コインランドリーエレベータースポーツルームペットルームブリッジ救命設備
  • エントランス

    乗船したときに最初に入る場所です。船内で移動するときの中心となる場所で、2〜3階層の吹き抜けになっていることが多いです。この場所にインフォメーションがあります。
  • 案内所(インフォメーション)

    ホテルで言うフロントです。深夜以外は係員が常時いるので必要があればここで話をしましょう。個室に乗船される方は、ここで個室の鍵を貰って客室に移動します。貴重品を預けることもできます。
  • 売店

    ほぼすべてのフェリーに売店があります。飲み物やお菓子、お土産品を中心に販売されています。コンビニほどの品揃えではないので、必要なものは予め購入してから乗船するようにしましょう。
  • 自動販売機

    船内には飲料など多くの自動販売機があって、夜中でも飲み物を買うことができます。値段は陸上と同じか数十円高いことがあります。飲料の他にもアイスクリームや冷凍食品、お菓子などの自販機もよくあります。船内で色んな場所にあるため、探し回ると目的のものが見つかるかもしれません。
  • レストラン

    長い時間を過ごす船内にはレストランもあります。レストランの内容は航路によって様々です。昔ながらのバイキング形式で陸上よりはやや高めに感じるものもあれば、近年、値段も質も良くなったフェリーもあります。船内でのコストを抑えたい人は、乗船直後の食料を乗船前に買っておくのもいいかと思います。
    ※乗客の少ないごく一部の航路の一部便(商船三井さんふらわあの深夜便・オーシャン東九フェリーのカジュアルフェリーの日など)では、通常のレストランがなく簡易的な冷凍食品の提供のみになっている場合があります。乗船前に公式サイトの船内案内をごらんください。
  • カフェ

    カフェがあるフェリーはごく一部になります。日中も航海する時間の長い航路の一部に、レストラン以外にカフェが設置されています。外の景色を眺めながらくつろぐ場所に使えます。
    2017年現在、カフェがあるのは新日本海フェリーと太平洋フェリーの一部の船です。
  • 展望大浴場

    長時間を航海する大型フェリーの多くに、展望大浴場があります。お風呂に浸かりながら移動できる交通手段はフェリーだけでないかと思います。水平線から昇る朝日を見ながら朝風呂に浸かることもできます。一部の船にはサウナや露天風呂もあります。
  • 展望ラウンジ・ロビー

    船内には客室以外にも、船旅をくつろぐことができる展望ラウンジやロビーがあります。2000年以前の船に比べてそれ以降のフェリーは充実しています。個室の方は個室内で過ごすことができますが、気分転換で場所を変えたり、相部屋の人はこのような場所で過ごすことができます。
  • デッキ

    船旅を語る上でなくてはならないのがデッキです。部屋の中だけでなく、大海原や広い青空、満点の星空を見ることができるのが船旅の魅力です。ふらっと散歩することができるのも長時間の船旅でも飽きない理由です。デッキは、天気が荒れているときなどは閉鎖されることもあります。
  • 車両甲板

    いわゆる駐車場です。車を積んで移動するときは車両甲板と呼ばれる広い駐車場に停車させます。みんな同じタイミングで下船するので一列に前の車の後ろに停車させます。フェリーの下半分がこの車両甲板で、上半分が客室になるためフェリーは客室からの展望がいいのです。なお、車両甲板には出港した後は戻れませんので、必要なものは車から客室に持っていく必要があります。