瀬戸内海のエスコート船
来島海峡・備讃瀬戸・明石海峡などのエスコート業務は瀬戸内海に配置された多くのタグも行えますが、明石海峡通過の巨大船などタグとしての能力を必要としない場合などでは専門のエスコート船が進路警戒に付くことが多いです。また、通過船でもタグがエスコートにつくこともありますし、入港する港近くでもエスコート業務のみエスコート船がエスコートすることがあります。

これらエスコート業務を行う船舶はVHFで本船パイロットと絶えず連絡をとり、本船の情報などをマーチスに伝えたりマーチスからの情報を本船に伝える他、接近が予測される船に近づいてVHFやスピーカーで動静の確認をしたり、操業漁船にスピーカーで本船の接近を知らせたりします。特にエスコート船はタグボートより速力が出るのが特徴ですばやく動いています。また、万が一の場合は放水銃など消防設備で対応できるようになっています。
  • ないかい2
    写真提供:第二ななしまさん (尾道港)
  • 「ないかいⅡ」(Naikai No.2)

    総トン数:75トン
    速力:25.0kt
    運航:内海曳船
    常駐港:長田港(兵庫県神戸市)
    竣工年:2007年

    内海曳船が堺や姫路に入港するLNGタンカーの大阪湾内・明石海峡での進路警戒の他、水島・坂出へ向かう大型タンカー・巨大船の明石海峡の進路警戒の為に配置しているエスコート船です。播磨灘・備讃瀬戸方面でエスコートを行うこともあります。通常、港内や港近くの航路でのエスコート業務は接岸作業にあたるタグボートが兼務しますが、水島港に入港するタンカーなどは大阪湾から明石海峡経由で向かうことが多く、明石海峡通過時はタグ機能は必要ないのでエスコート船がエスコートすることが多いです(もちろんタグが行うこともあります)。
  • おおとり
    写真提供:第二ななしまさん (明石海峡)
  • 「おおとり」(Ootori)

    総トン数:70トン
    速力:25.0kt
    運航:内海曳船
    常駐港:水島港
    竣工年:1999年

    「おおとり」は2007年8月まで兵庫県長田港に常駐し主に大阪湾・明石海峡のエスコート業務に就いていましたが、新造船「ないかいⅡ」の就航で水島港常駐に変りました。
    水島港に常駐していて備讃瀬戸での大型タンカーの進路警戒の他、山口県柳井港に入港するLNGタンカーの伊予灘でのエスコート業務も行っています。
    進路警戒船には本船速力+3kt以上が要求されるため、「おおとり」の航海速力は22.1kt(最大速力25kt)と速く、港まで距離があり速力を出している高速力の本船にも対応できるようになっています。
  • 海洋
    2005.05(長田港)
  • 「海洋」(Kaiyo)

    総トン数:49トン
    航海速力:24.7kt
    運航:日本海事興業・三洋海事
    常駐港:長田港(兵庫県神戸市)
    竣工年:1986年

    「海洋」は瀬戸内海中・東部や伊勢湾に多くのタグを配置している日本郵船系の三洋海事と新日本石油のある瀬戸内海全域・喜入・鹿児島・横浜港にタグを多く配置している日本海事興業の共有のエスコート船です。
    長田港に常駐して主に明石海峡通過の巨大船・大型タンカーのエスコートを行っているようです。
  • 東洋
    2014.05(備讃瀬戸)
  • 「東洋」(Toyo)

    総トン数:74トン
    最高速力:26kt
    運航:三洋海事・日東タグ
    常駐港:神戸港
    竣工年:2008年8月
    MMSI:431000747
    「東洋」は2008年8月に畑山造船で竣工したエスコート船です。
    カラーリングなどは「海洋」と同じで、本船は三洋海事・日東タグ共同のエスコート船のようです。
    「海洋」と一緒に神戸港に常駐しています。。
  • シリウス
    写真提供:すぐるさん 2008.08(泉北港)
  • 「シリウス」(SIRIUS)

    総トン数:117トン
    航海速力:22.3kt
    運航:日本栄船
    常駐港:泉北港(大阪府)
    竣工年:2008年

    2008年夏に就航した最新鋭のエスコート船です。
    日本栄船のタグ「ふぁるこん」から始まった流れで船体には船名にちなんだロゴが描かれています。
  • ぎんが
    写真提供:ねこフェリーさん (長田港)
  • 「ぎんが」(Ginga)

    総トン数:78トン
    航海速力:25.2kt
    運航:日本栄船
    常駐港:長田港(兵庫県神戸市)
    竣工年:1982年

    商船三井系で瀬戸内海全域・伊勢湾に多くのタグを配置している日本栄船のエスコート船です。(写真左))
    2003年に就航し、明石海峡での巨大船・大型タンカーのエスコートをはじめ、堺・姫路へ入港するLNGタンカーの大阪湾内エスコートも行っているようです。
  • あかつき2
    写真提供:ねこフェリーさん (長田港)
  • 「あかつき2」(Akatsuki2)

    総トン数:82トン
    航海速力:26.5kt
    運航:日本栄船
    常駐港:引退
    竣工年:1993年

    「あかつき2」は新しいエスコート船「シリウス」の就航に伴い、2008年に引退した模様です。
  • よしま
    写真提供:タグ好きさん(水島港)
  • 「よしま」(Yoshima)

    総トン数:21ン
    速力:16kt
    運航:日東タグ
    常駐港:水島港
    竣工年:1985年

    水島港に常駐し、主に水島のJFEへ入港する大型船のエスコート業務を行っています。また、水島港周辺での交通艇としての業務や、来島海峡でのエスコート業務を行うこともあります。
    エスコート船ですが、本船には消防設備がないため、危険物積載船のエスコートを行うことはできません。(消防設備船が別途必要になります)