オレンジフェリー「おれんじ8」(臨時便)乗船記
東予港(愛媛県)→大阪南港
乗船時期:2017年1月
  • 2017年1月にオレンジフェリー「おれんじホープ」が定期検査に入ったため運航される日中の臨時便「おれんじ8」に乗船して普段の瀬戸内海の夜行フェリーでは楽しめない昼間の瀬戸内海をクルーズしました。乗船した「おれんじ8」は普段は夜行フェリーとして運航されているためベットや個室など設備も整っています。臨時便のダイヤは13:20に愛媛県の東予港を出港して、夜の20:40に大阪南港に到着するというもの。
  • 出港の1時間ちょっと前にJR壬生川駅に到着しました。特急も停車する駅で松山から50分ほど。駅前にはパン屋ぐらいしかありませんので、買い物はここに出る前にしておいたがいいです。通常であれば、ここから連絡バスでフェリーターミナルまで移動するところですが、本日乗船するのは昼間に運航される臨時便。乗客が少ないため連絡バスの運航はなく、公共の移動手段はありません。ここからタクシーで移動することにしました。タクシーは駅前に数台止まっています。
  • タクシーで1600円ほどの料金で東予港のフェリーターミナルに到着しました。普段は早朝か夜に来る場所ですが、今日はお昼です。本日乗船する「おれんじ8」がトラックを荷役しながら待っています。
  • 今日の臨時便は、神戸〜新居浜のフェリーがドックで運休になっているため、貨物のトラックを運ぶことがメインの臨時便。徒歩での乗客は他に見かけないほど乗客がいません。普段の便では混み合っている待合室もがらーんとしています。
    出港約30分前に乗船開始となり、他に乗客がいなかったため係員が呼びに来てくれました。

    東予港のフェリーターミナルの詳細はこちらをご覧ください。
  • 夜間ではありませんが、乗船したのは2等寝台の客室。他に乗客はなく貸切です。2段ベットが左右に4つ計8人の部屋です。
  • ベットの中に毛布と枕が置かれ、網棚(2つ)とコンセントがある読書灯が1つあります。
  • 荷物を置いてから船内を歩いても貸切状態です。レストランには数人の人影がありました。この日他に乗船していたのは、有人車として乗船していたトラックのドライバー10〜20人程度のようでした。いつもであれば、すぐに埋まってしまうスカイラウンジのソファーも貸切で利用できます。
  • 明るい東予港を13:20の定刻に出港。
  • 東予港では、港の奥で新しいフェリー岸壁を作成する工事が行われていました。
  • スカイラウンジに掲示されている基準航路の図。東予港を出港後に航行する燧灘は、真ん中を航行する通常の常用基準経路、四国に沿って南側を航行する第三基準経路、東予港を出港後北上し高井神島の北側から瀬戸内海のメインルートに乗る航路の3つがあります。このほか、小豆島や家島諸島の北側を通るマイナーな播磨灘北航路も第二基準航路として設定があるようです。正式に書かれた基準航路の図を多くはみていませんが、ここまで基準航路が多いのも珍しく思います。播磨灘北航路は一度も航行しているのを見たことがありませんが、燧灘での四国沿って進む第三基準経路は台風や低気圧で南風が強いときに使用しているようです。
  • 乗客は少ないですがレストランは営業していました。窓からの景色は、青い海とポツポツ島が見えています。燧灘を航行している間は、遠めに島が見えるだけで島に接近することなく進んでいきます。瀬戸内海のメイン航路には入っていないので周辺の航行船舶も少ないです。
  • 徐々に来島海峡と備讃瀬戸エリアを結ぶ備後灘航路に近くなり、15時過ぎ香川県の荘内半島の沖で合流します。ここからは多くの船を見かけます。また備讃瀬戸エリアで島が多くなってきます。まず、最初に左手に見えてきたのが六島。四国のすぐ近くですが、六島は岡山県最南端の場所です。見えている六島灯台は岡山県最古の灯台です。2015年現在の人口は70名弱で、航路は岡山県側から出ています。
  • 瀬戸内海のメインルートとなる航路筋は、明確な航路の範囲は定められていませんが、航行船舶が多く海図にもセンターラインが引かれ、センターラインの一定毎に中央を示すブイがあります。赤と白に塗られたブイで、写真は「BINGO 7」と書かれた備後灘航路7号ブイ。来島海峡航路東口から備讃瀬戸の西口に続く備後灘航路は、来島海峡側から1号ブイ、2号ブイと続き、この7号ブイまで続いています。
    夜間は、ブイのライトの光り方でどこのブイか判断するしかありませんが、最近は主要なブイの番号「7」などの部分が光って分かるようなものもあり、素人でも判断しやすくなりました。
  • 右側には四国の陸地があります。
  • 冬の寒い日ですが「おれんじ8」のブリッジの両舷のドアは開けたままになっています。瀬戸内海を航行している船を見ると、周りの船の汽笛が聞こえやすいようにかブリッジのドアは常時開放している船をよくみかけます。航行船が多くなり、ときどき後方を確認にウイングに来る船員さんの姿をみかけます。
  • まっすぐ続く船尾の航跡
  • 15:15頃、島が多く通行船舶も多い、備讃瀬戸南航路に入りました。備讃瀬戸南航路と北航路の西口の真ん中にあるのが、写真の二面島です。小さな無人島ですが、目印として船ではよく聞く島です。東航船が通る南航路の入口の目印として写真に写っている緑色の備讃瀬戸南航路1号ブイがあります。
  • 瀬戸内の島々が見えるこの景色は瀬戸内海でないと味わうことができない最高の景色です。
  • 15:25頃、左側に高く丸い山のように見える島が現れます。瀬戸内国際芸術祭の海上の1つにもなっている高見島です。山頂は300mほどの標高があります。特徴的な形なので、夜間航行しているフェリーからもわかります。
  • 15:40、備讃瀬戸の中心、瀬戸大橋がだんだんと近づいてきました。このあたりからは瀬戸内海で唯一の速度制限がある海域になります。備讃瀬戸の一部、ここから男木島沖にかけて12ktの速度制限です。通常20ktほどで進んでいる本船も速度を下げてエンジン音や波を切る音もいつもより静かになります。
  • 本船の右側にも左側にも同航船がいます。12ktの速度制限中ですが、それよりも遅い船は追い抜いていきます。いつもよりは速度差がないので抜くのもゆっくりです。追い抜いた後も離れないので、時々ブリッジから後方を確認している乗組員の姿見えます。

    後半に続く