松山小倉フェリー「フェリーくるしま」乗船記
小倉(福岡県)〜松山観光港(愛媛県)
乗船時期:2017年1月
  • 北九州市の小倉と愛媛県松山を結ぶ中距離フェリーの「フェリーくるしま」に乗船しました。この航路は元々は関西汽船が運航し、その後のフェリーさんふらわあと続いていた航路ですが、利用客低迷から航路廃止になりかけたところを、現在の新会社、松山小倉フェリーが運航を継続することになりました。この会社は松山〜広島などを運航する石崎汽船系の会社です。フェリーの船体は関西汽船時代のものを使い続けています。
  • 北九州市の小倉港は、北九州市の玄関口JR小倉駅から徒歩数分の大変便利な場所にあります。フェリーターミナルへは小倉駅から歩いていくことができます。小倉駅港内に「フェリー」の案内があり、北口から長い歩道橋を北へ向かいます。
  • やがて歩道橋の終点にきたら、階段を降りて、広い芝生の公園に沿ってさらに進みます。夜でもこのように明るく、治安も安全です。小さな子どもが遊んでいる姿もありますし、この日も女性が1人でランニングをしていました。
  • 海岸線の場所までくると、本日乗船する「フェリーくるしま」が見えます。ここで右に曲がって消防署の前を通るとフェリーターミナルです。
  • フェリーターミナルは小さな平屋の建物で受付カウンターと自販機やトイレぐらいで売店等はありません。詳しくは小倉港をご覧ください。
  • ターミナルの1階をそのまま置くに抜けると、乗船のタラップがあります。まず、この階段を上がっていきます。バリアフリーにはなっていません。
  • タラップから乗船すると車両甲板のフロアになります。そこからさらに、船内の階段を上がって客室のフロアになります。
  • 「フェリーくるしま」のファンネルマーク、経営が松山小倉フェリーに変わって「一」の石崎汽船マークが入りました。経営が変わって船内は大きく変わっていない印象です。
  • 船内に入ると、真ん中に案内所があるエントランスに出ます。比較的小型の本船はここぐらいしかパブリックスペースはありません。この場所に売店や軽く食べられる場所があります。
  • 船内の売店。飲み物やお土産、お遍路のグッツなどが売られていました。
  • 売店が営業していない時間帯でも、船内には自販機が多くあるのでこういったものは手に入ります。値段はペットボトルで160円と陸上よりちょっとだけ高かったかと思います。
  • 船内の通路は、昔ながらのフェリーの船内といった雰囲気です。1987年建造の高齢船(乗船時29歳)ですので今となっては貴重です。
    船齢はある船ですが、この船はエンジンの振動が少なく船尾側でも快適に寝ることができます。
  • 昔からある廊下のソファーも今もありました。この横が浴場になっています。最近の夜行フェリーでは珍しく(ほぼ他にない)上等級(個室)とそれ以外の旅客でお風呂が違う場所になっていて、ここは個室でない旅客の風呂で、窓もありません。
  • 今回乗船したのは2等寝台の客室。2段ベットが8人分あります。この日は下段の4名分だけ使われていて、上段は空席でした。
  • ベットにはシーツと薄手の布団があります。
  • ベット内にあるライトですが、この船は古いためベット内にコンセントがありません(他の多くのフェリーはここにコンセントがあります)。充電する場所がありませんのでご注意ください。
  • 他の夜行フェリーにあるようなレストランと呼べるほどの規模ではありませんが、売店横には簡単な食事を提供している場所があります。メニューを見ると、カツ丼や親子丼など丼ぶり系、カレー、うどん、おにぎり、じゃこ天や枝豆などのおつまみ、おでんがあるようでした。22時出港の5時到着ですので、これぐらいの設備でいいようです。夕食は小倉駅周辺などで食べてから乗船するようにしましょう。
  • 24時間購入できる冷凍食品の自販機があります。真夜中に小腹が空いてしまったらこちらで…。
  • 本船の特徴は、船尾ギリギリ。僅か数mの場所まで行くことができることです。デッキだけでなく、客室もギリギリまで設置されています。
  • 「フェリーくるしま」は21:55の定刻に小倉港を出港しました。
  • 小倉港は関門海峡の中にあります。岸壁を離れると多くの船が行き交う海の難所、関門海峡の中です。右も左も陸がすぐ近くにあり、右側の北九州市側には多くの建物の夜景が広がっています。
  • デッキ上には大きなキノコのようなものがあります。これは換気扇の排気口や吸気口で、客室や車両甲板、エンジンルームなどの空気の出入り口です。旅客の行き交うデッキの上にあるタイプでは、最近のフェリーと比べると大きなタイプに思います。
  • 22:20過ぎに関門海峡で最も狭く、難所の早鞆瀬戸(関門橋のある場所)を通過しました。
  • 船内には100円のコインロッカーが乗船口付近にあります。
  • コインロッカーの他に、暗証番号式の小型のロッカーもあり、貴重品はここに入れておくことができます。
  • 今回は利用していませんが、こちらが2等室です。昔ながらの構造で薄いマットと毛布、枕があります。
    船内は出港から約1時間後の23:00に船内放送があり夜間照明に代わりました。多くのお客さんはそれより前に寝ていたようでした。早朝到着なのでもう少し夜間照明が早くてもいいかも。
  • 翌朝は04:20に朝の船内放送がありました。夜行フェリーとしては短い航路ですので、夜間照明になってから5時間20分しかなくこれだけでは少し睡眠不足になります。通常は希望すれば松山でそのまま2時間、7時まで船内で寝ておくことができるのですが、この日は船がこのあと定期検査にはいるため全員5時で下船する必要がある日でした。
    松山観光港のある高浜瀬戸を北上し、松山観光港に定刻で入港しました。
  • やがて、下船開始の案内放送があり下船開始です。乗船時もそうですが、本船は1987年建造とまだバリアフリーを考えられてない時代の船ですので、下船時も多くの階段があります。
    到着した松山観光港フェリーターミナルについてはこちらをご覧ください。
  • 下船してターミナルを出たのが5:05頃。まだ辺りは暗いです。ターミナルの前からフェリーと連絡している松山観光港リムジンバスが05:15発で出ています。松山では空港と同じように港からリムジンバスがあり、JR松山駅、松山市駅、大街道、道後温泉などの主要な場所に最短時間で移動できます。徒歩の方は、このバスに乗らなければ、1時間ほど後の高浜駅からの始発電車まで公共の移動手段がありません。
    また、リムジンバスを降りた後も、まだ市内電車の始発よりも早い時間ですのでそこからの公共交通機関がまだ動き出していませんのでご注意ください。松山在住の方でなければ、通常は7時まで船内で寝たほうがいいです。もしくは、リムジンバスのバス停近くに次の宿をとったり、船内ではお風呂に入らずに寝て、JR松山駅前の喜助の湯(一部の日を除いて朝5時〜)、道後温泉(本館6時〜、椿の湯6:30〜)など温泉の朝風呂でゆっくりと支度をするのもいいかもしれません。JR松山駅前に5:35頃、道後温泉に5:58頃到着します。

    今回乗船した「フェリーくるしま」についてはこちらもご覧ください。