イスタンブール・ヤロバ航路
トルコ(Yenikapi→Yalova)
乗船時期:2014年9月
  • トルコ・イスタンブールのYenikapi港からマルマラ海を渡ったYalovaまでフェリーで往復しました。
    大手フェリー会社のIDOが運航するYenikapiからマルマラ海を渡る航路は3航路ほどありますが、Yalova航路は最も近く1時間弱です。
    Yalova航路には、大型の高速両頭フェリーが配船され、一日数便が運航されています。
    一方、他の2航路では大型の高速フェリー(日本でのナッチャンシリーズのような船)や高速船が配船されて1日2〜3便程度あります。便は季節変動があるようですので、事前に公式サイトでの確認をお勧めします。

    ヨーロッパ側旧市街の南側にあるYenikapi港へは、この1年(2013年)にマルマライやメトロが開通し、イスタンブール中心部からのアクセスがとても容易になりました。タクシム方面からはメトロ、旧市街方面からはマルマライで1本です。それぞれのYenikapi駅から歩いて10分程度で少し距離はあります。駅を出た直後はフェリー乗り場の案内看板がありますが、海が見えてくると無くなくなります。海岸近くにでたら左(東)に向かってしばらく進むとターミナルが見えてきます。
    写真はドライブスルー方式の車両用のチケット売り場です。
  • こちらは旅客用のターミナル。
    手前にはマクドナルドなどファストフードやカフェを中心に店が多くあります。
    ターミナルに入るときは、金属探知機とX線検査装置でセキュリティチェックを受けます。
  • ターミナルの中にも軽食などが出来る場所があり便利です。テーブルにはコンセントもあり充電もできるようです。
  • 今回、少し分かりにくかったのはチケットの購入方法。前日にネットで予約・決済をしていたのですが、現地に着いてのチケットの受取方法が分かりませんでした。窓口近くに小さな端末があり、それで「今日」の「Yalova航路」と選択すると、窓口待ち番号が書かれた紙切れが出てきます。この番号が呼ばれたら窓口に行って、予約番号を伝えると発券されました。
    周りの人にこの方法を教えてもらいましたが、この小さな端末の隣にはクレジットカードを通すとチケットが発券される機械もありましたので、もしかしたらクレジットカードで決済済の人はそれでも発券できたのかもしれません。怖くてクレジットカードは試しませんでした笑
  • チケットを発券したら、待合室へ移動。空港と同じで一度入ると出られなくなるので、買い物は済ませてから通過しましょう。
  • やがて乗船開始になり、フェリーまで歩いて移動します。バースの数も多いので歩く距離は少しあります。この港内を歩く感じは青函航路を思い出します。
  • 乗船したフェリーは「YAVUS SULTAN SELiM-1」(2,284GT 85m 2008年建造 IMO:9428750)
    2000トンを超える大型でありながら両頭フェリーで、構造としては双胴船になっています。オフィシャルサイトでFast Ferryと書かれている通り速力も早く21〜23kt出ていました。
    建造は、中国・広州のAFAI SOUTHERN SHIPYARD(英辉南方造船)だそうです。IDOのこのサイズのフェリーはトルコ国内での建造ではないようで、本船シリーズは中国、他航路の両頭フェリーはノルウェー、大型高速フェリーはオーストラリア(ナッチャンシリーズと同じですね)になっています。

    車と共に、ランプウェイの端から乗船。人も歩くランプウェイは日本のフェリーより広くなっています。
  • 旅客デッキは1デッキのみ。車両甲板からの階段は片舷の片方に2箇所ずつあり、合計8箇所もあります。階段はハシゴのように急ですがエレベーターもあったと思います。
    船内は中央にカフェやトイレなどのパブリックスペースがあり、その両側に椅子席の客室(サロン1・2)。一番船首と船尾にデッキ(バルコニー1・2)があります。席は全席指定で、室内だけでなく、デッキ席も指定です。日本でデッキ席となれば、満席時の予備というイメージですが、テラスが好きなトルコでは人気で、たくさんの人がデッキに出ています。
    パブリックスペースでトルコらしいのは、Prayroomが男女別にあり、お祈りをしたい人は使用することができます。
  • 乗客は多くほとんどの座席が埋まっていました。
    多くのシートはテーブルのある4人もしくは6人のシート。
  • 本船は定刻に出港。両頭の高出力フェリーということで離岸も一瞬で一気に加速していきます。双胴船なので航跡も2本に。
  • 朝8:15の便だったためか朝食を買う人などでカフェも混んでいました。
  • 本船の特徴である前後のデッキには多くの人が集まってきて賑わっています。ここを指定席で買っているのではなく、移動してきている人が多いようでした。
  • デッキ席に座ると、透明のガラス越しに前方の景色を見ることができます。
    ちなみに、IDOのサイトで座席を指定するときの「進行方向」は本船の船首方向を表しているため、両頭フェリーである本船は実際の前後が行先で異なります。このときはイスタンブール側が船尾側、行きは前進、帰りは後進になってました。
  • 出港してしばらくすると、姉妹船の「KANUNi SULTAN SULEYMAN」とすれ違いました。本船と同型のようです。
    旅客デッキとブリッジの間に1デッキありますが、ここは乗組員区画のようでこのデッキに出入りはできません。
  • イスタンブールを離れると徐々に周りに見える船も少なくなり、1時間ちょっとでYalovaに到着します。
    Yalovaに近くなるにつれて、車両甲板から前を眺める人が増えてきました。
  • Pendik〜Yalova航路(45分)に就航している両頭フェリー「RECEP TAYYIP ERDOGAN」がYalovaから出港してきてすれ違いました。本船はノルウェーで建造された2,942GTほどのフェリーのようで、基本的には乗船していた船と似ていました。双胴船の上に真四角の箱を載せたようなシンプルなデザインです。同じようなタイプのフェリーを建造するのに中国やノルウェーとグローバルなようです。アフターケアを考えると日本のように造船所が多いところでは自国建造がいいのでしょうけど。